別世界の人 (ページ2)

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きっと羨ましいとか思われるんだろうけど

あくまでもアシスタントなわけで、話すことなんてほぼないというか話したことがない

そりゃあ、かっこいいな～って思う

撮影中もいつもメンバーが楽しそうにしてて

岸さんや高橋さんの発言に何回吹き出しそうになったことか

高橋「あー！！！」

永瀬「ちょ、お前なにやってんねん！！」

永瀬さんの突っ込みがスタジオに響いた

どうやらふざけすぎた高橋さんが衣装を破いたらしい

「Aちゃん、ごめん

破けたとこ縫ってもらっていい？」

スタイリストの荒井さんに縫製を任された

荒井さんは私の憧れの先輩で、この業界は厳しいで有名なのにすごく優しくしてくれていて私は恵まれていると思う

『分かりました！』

荒井「何分くらいで終わりそう？

それが終わらないと撮影出来ないみたい」

『5分で終わらせます』

荒井「さすが、」

荒井さんが監督の元に行き、5分で終わることを伝えた

よっしゃ、腕の見せどころ！

『高橋さん、上着もらいますね』

高橋「ほんとにごめんなさい…」

今にも泣きそうな高橋さん

『全然！これくらいすぐに終わるんで！

うん、そんなに破けてないみたいなので、

すぐに終わります！』

上着を持ってきて裁縫セットがある場所に座ると

何故か後ろを着いてきた高橋さんも私の隣に座った

あー、そういえばこうやって会話をするのは初めてだな

高橋「ほんとにごめんなさい」

『謝らないでください

これが私の仕事なので、大丈夫ですよ』

そう言うと、パァーっと顔が明るくなった高橋さん

いや、赤ちゃんかよ

高橋「お姉さん、何歳ですか？」

え？それ今必要？

『…23ですけど』

高橋「わあ！お姉さんだ！」

嬉しそうに私の顔を覗く高橋さん

高橋「お姉さん、眼鏡かけてるんだね！

眼鏡じゃなくて、コンタクトにしたら？

すごいモテそう！」

『そうですかね？

はい、縫い終わりました！』

高橋「わー！！すごい早い！！！」

あはは、と笑う目の前の高橋さんはまるで赤ちゃん

ジャニーズしてるなー←

今日も無事に撮影が終わり

いつもはお疲れ様でしたーとみんなにペコペコ頭を下げて帰る彼らだけど今日は違った

高橋「お姉さん！！今日はありがとう！

また今度ねー！！」

この高橋さんに謎に懐かれました