第214話 ページ25
私はリムルと合流し(フォビオもしっかり疲れ切っていた)、森にある広場へと軍を集めた。
テンペストの戦力は、アルビス、スフィア、フォビオ、ユーラザニアの三獣士に率いられた1万の獣人たち。
ゴブタ率いるゴブリンライダーたち。
ベニマルの直属親衛隊としてオーガの集団、その名も
さらに4千のホブゴブリン、部隊名
ゲルド率いる5千のハイオーク、
ガビル率いるドラゴニュート、
総勢2万の軍勢だ。
そして、テンペストを守るのはシオン配下の親衛隊およそ百名。
死の淵にあった命を私が助けたものたちだ。
死の間際から戻ってきたということで、部隊名は
中には私に仕えたいと言ってくれた子たちもいたのだけれど、筆頭がシオンであること、私の命を最終的に救ったのがリムルであることなどから、リムルに直接仕えることにさせた。
「リムル様、A様、全員揃いました。準備完了です!」
代表として先頭に立っているベニマルが声をかける。
『よし、じゃあサクッと転送してしまおうか』
「A様、ご厚意決して忘れませんわ」
「これでなんの心配もなく、クレイマンの手下共をぶちのめせるってわけだ。
クレイマンはA様とリムル様に譲るので、俺たちの恨みもぶつけてください!」
フォビオはアルビスとスフィアの言葉に続くように頭を下げた。
他の獣人たちもフォビオに続き、頭を下げる。
頼もしいだけじゃなく、本当にいい子たちだな。
さすがはカリオンの腹心たちだ。
『頼んだよ』
私の言葉に、ベニマルが堂々たる顔つきで頷く。
「情け容赦は要りませんよ、ベニマル!」
「クフフフ、ゴミは早めに片付けないと、臭ってきますからね」
「腐りきっているものは特に、さっさと処理しなくてはいけませんからね」
「お気をつけて…!」
「二度と逆らえないよう、地獄を見せるとしましょう」
『よし…』
「『勝てよ!!』」
「「「ははっ!勝利を各々様に!!」」」
私は術式を発動し、ここにいる全員を一斉に転送した。
彼らのことだ、心配は要らないと思うけど…
『…無事に勝ってくれよ』
そう願わずにはいられなかった。
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ぬこ(プロフ) - ラアヤさん» ほんとだ、すぐに直しますね! このままじゃとんでもない意味になってしまいますね…笑 ご指摘ありがとうございます! (2022年5月19日 0時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ラアヤ - 206話のクレイマンに、愛に、になっています。会いにでは、ないでしょうか? (2022年5月7日 1時) (レス) @page17 id: f2444fe42b (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - ツバメさん» リクありがとうございます! 以前提案いただき、ワルプルギスにヴェルザードは参加させるつもりです。もう少し、お待ちください…! (2021年11月19日 21時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 別空間に在るワルプルギスの会場からウェルザードがヴェルドラの気配を察知して呼ばれて来るのでは無く自分でも来そうな気がしますが別空間ですしでも魔王と夢主.リムル.ヴェルドラ.ウェルザードを合わせて自己紹介プラス色んな話を聞きたいです? (2021年11月18日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - ちょっとした難しいリクエストになってしまうのですがクレイマンとの決着後まだ少しワルプルが続くと思うのですがその際ギィがヴェルドラの事をウェルザードに伝えて会場にウェルザードとヴェルドラが揃って魔王中に彼等を入れる事は難しいですか? (2021年11月18日 23時) (レス) @page8 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年10月10日 10時