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第155話 ページ13

〜NO side〜

「斬り裂かれて死ね!」

「いや、まだ見えてはおらぬな。」

「…は?」

「そろそろお主の天眼にも儂の動きが追えるじゃろうて。」

「は?何を言って…」


ハクロウが剣を抜くが、キョウヤはそれに反応出来ない。


「朧流水斬!」


キョウヤは身動きをとることも思考加速を切ることも出来ず、首をはねられた。


「終わりじゃよ。」


ハクロウが斬り落とした首を持ち言い放つ。


「儂の主に刃を向けた報い、まだ受けさせてはおらなんだのう。
引き伸ばされた時間を有効に使い、自らの悪行を十分に反省するが良いぞ。」




時は現在に戻り、ゲルドがショウゴにトドメをさす直前。

ショウゴは森から出てきたハクロウに驚きを隠すことが出来なかった。


「くそが…キョウヤは何してやがる!」

「お主の友達なら、ここじゃ。」


そう言ってハクロウがショウゴの隣に放ったのは、キョウヤの生首。


「な…は、はぁ、うわああぁぁぁー!!!」


ショウゴは絶叫し、恐れおののき走り出す。


「ち、ちきしょうくそが!なんで俺がこんな目に!くっ、こ、このままじゃやられる…!」


そんなショウゴの目に止まったのはもう1人の異世界人、キララが控えているテント。
そしてその脳内には人のものとは思えない考えが浮かぶ。


「キララ!」

「ん?なーに?さっきからなんかうるさいんだけど。
せっかく昔の夢見てたのに…原宿でタピオカのんでてぇーそれからぁ「悪いんだけどさ。」んぁ?」

「俺のために…死んでくれ。」

「ん、?何の冗談…ガハッ」


ショウゴがキララの首を絞める。殺意を持って。

ゴキン

キララはそのまま絶命した。


テントの外では、ハクロウとゲルドがその様子を見ていた。


「鬼畜の所業よのう。そこまで堕ちたか…。」

「情けをかける必要など無いな。貴様は武人ではない!」

「うるせぇ!俺は生きてぇんだ。
聞こえたか?世界の言葉が教えてくれたぜ。
キララの魂を代償として、生存者(イキルモノ)のスキルを得たってな!」

「世界の言葉とは…こやつ、新たな力を得ることが狙いじゃったか…」

「仲間殺しはリムル様とA様が定める最大の罪…!」

「黙れよくそ虫ども!勝てばいいんだろ勝てば!!
はあぁぁ!!」


ショウゴが吠えると、一帯のテントや物資が吹き飛び、更地となった。

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諒輔 - ママさん» 何何お前は黙っとけよ (1月21日 19時) (レス) id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ママ - ちゃんと主人公のイラストを描いて下さい (2023年1月12日 19時) (レス) @page27 id: cc99fe2694 (このIDを非表示/違反報告)
ママ - ちゃんとしたイラスト描いてくださいわかりにくい (2023年1月12日 19時) (レス) @page26 id: cc99fe2694 (このIDを非表示/違反報告)
ママ - イラストをちゃんと描いてください (2023年1月11日 18時) (レス) @page1 id: afb3d45f28 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - ギィ出てこーーーい!!! (2022年8月20日 16時) (レス) id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年9月26日 10時

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