第87話 ページ43
「はぁ?一体何を言って…ヒッ」
あぁ、後ろで悪魔が睨んでるんだろう。まぁ、あの大魔法を自分に向けて打たれようとした直後なら誰でもビビるわな。
「な、何を…言っておられるんですか…」
『ファルムス王国には金で雇われたって言ってたろ?だから雇い主が変わるってだけのことだよ。』
「つまりAは、君たちにオークロードを倒した英雄になってくれ、って言いたいんだよ。」
『その通りだよ、リムル!』
「「「…はぁ!?」」」
『私たちはヨウムに協力しただけで、実際にはヨウムがオークロードを倒したというように、噂を流してもらえればいい。』
「そうすれば、英雄を助けた信用出来る魔物という立ち位置を確立できるんじゃ、ってことか。」
『謎の驚異的な魔物よりも、そっちの方が親しみやすい感じになると思うんだけど…どうかな?』
「なるほど…」
「流石です。」
「少し…考えさせてくれ。」
『ああ。もちろんだとも。』
「じゃあ俺も、視察に向かいますよ。」
そう言ってフューズ、ヨウムと部下は会議室を出ていった。
その日の夕方────
学校終わり、丘の上から街を見下ろすヨウムを見つけた私とリムルは答えを聞くため話しかけた。
「考えはまとまったかな?」
「Aさん、リムル…さん。これは…大した街だ。あんたらが邪悪な存在じゃないってのは、あいつらを見てよく分かった。
俺たちは常に傷を持つ身だ。ずっと自由の身になりたかった…。
今回の任務を受けたのは、途中で自分たちを死んだことにして、どこか安全な国に向かうつもりだったからだ。
…決めたぜ。俺はあんたらを信用する。
今日からは、Aの姉貴、リムルの旦那と呼ばせてもらう。なんなりと命じて欲しい。」
『ああ。よろしく頼む。』
こうしてヨウムたちは、ハクロウのもとで英雄に見えるよう、修行を行うことになった。
私もたまに見に行くけど…あれは鬼だな。私たちが里で受けてた稽古とは比べ物にならない…。頑張れ、ヨウム…。
数日後、夜────
風呂上がり、リムルとフューズが話しているのが見えた。
『やぁ、2人も風呂上がり?』
「A!ああ。俺も女子風呂混ざればよかったよ…おっさんと2人で風呂はキツい…」
『ふふ、こっちではミリム、シオン、シュナが遊んでいたよ。
それで2人は何の話を?』
「ああ、いつまでこの街にいるんだ、ってな。」
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最高です! - 最高最高最高最高最高 (9月27日 19時) (レス) @page6 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
nana1021kpsg(プロフ) - とても面白くてお気に入り作品にさせていただきました!ただ、誰が何を喋っているか分かりづらいので、名前等を書いていただけるとありがたいです。 (2023年3月31日 1時) (レス) @page6 id: 06273e7c15 (このIDを非表示/違反報告)
花怜?ゃ?(プロフ) - もしかして犬夜叉…?? (2023年3月17日 10時) (レス) @page12 id: 364dcb601a (このIDを非表示/違反報告)
わらじ - アクトの鳴き声可愛いです。 (2023年1月20日 23時) (レス) @page48 id: 42cb93ed04 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すみません。誰かアクトについて教えていただけないでしょうか (2022年8月13日 0時) (レス) @page1 id: 54ed83ce57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年9月12日 19時