第76話 ページ32
その時、ソウエイの糸がミリムの動きを封じた。
「うわっ、お、おおぉぉ!」
「いかに魔王と言えども、この糸の束縛からは逃れられまい。」
「燃え尽きるがいい!」
そこにベニマルがヘルフレアを放つ。
素晴らしい連携だな。こんな状況じゃなきゃ褒めているところだが…。
「ははははっ!凄いのだ!これほどの攻撃、私以外の魔王なら無傷では受けられなかったかもしれぬぞ!
だが…私には通用しないのだあぁぁ!!」
ミリム・ナーヴァがそう叫ぶと…強力なオーラとともに風が巻き起こった。
これは直撃したら絶対やばい!
「
私は結界創造で創った結界の中で1番強度の高いものを張る。
ひたすらに硬さを高めた、あらゆる攻撃を防ぎ通さない最強の壁だ。
ちなみに創るのに丸1ヵ月かかった。
「くっ……おぉ…耐えた…。」
砂煙が晴れると、ミリム・ナーヴァを中心に巨大なクレーターのようになっていた。
つまり隕石レベルの攻撃だった、ってわけね…。
ただ、今はまだ使える範囲が狭く…自分とアクトしか守れなかった。助言者曰く、これから使っていくうちに広く使えるようになるらしい。
「感謝致します、我が主。」
「いや、怪我は無いか?」
「はい。我よりも鬼人のみなさまが…」
リムルはランガが守ったが、みんなはそうはいかなかったようだ。
「大丈夫かシオン?
ほれ、回復薬。」
「リムル…様…」
「リムル様、A様、お逃げ下さい…!」
「ここは、私たちが…!」
「時間稼ぎくらいは出来るかと…!」
「ほら、1回黙って。治癒するから。」
「ほれ、お前もそれ飲んで寝てろ。」
私が悪魔とソウエイを、リムルがベニマルを治す。
「A!まさか私の攻撃を防いだのか!?」
「え、まあ一応防いだ…ってことになるのかな…」
「凄いな!本気で殴ってみても良いか!?」
「え、」
「嫌なのか?なら…これでどうだ!」
ミリム・ナーヴァが何を思ったかソウエイに向かって拳を振る。
「っ、」
「は!?お前!くそっ、絶対障壁!」
頼む、耐えてくれ!
「……壊れるかと思った…。」
「おお!凄いな、A!強いのだな!」
「凄いな、じゃない!何考えてんだ!」
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最高です! - 最高最高最高最高最高 (9月27日 19時) (レス) @page6 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
nana1021kpsg(プロフ) - とても面白くてお気に入り作品にさせていただきました!ただ、誰が何を喋っているか分かりづらいので、名前等を書いていただけるとありがたいです。 (2023年3月31日 1時) (レス) @page6 id: 06273e7c15 (このIDを非表示/違反報告)
花怜?ゃ?(プロフ) - もしかして犬夜叉…?? (2023年3月17日 10時) (レス) @page12 id: 364dcb601a (このIDを非表示/違反報告)
わらじ - アクトの鳴き声可愛いです。 (2023年1月20日 23時) (レス) @page48 id: 42cb93ed04 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すみません。誰かアクトについて教えていただけないでしょうか (2022年8月13日 0時) (レス) @page1 id: 54ed83ce57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年9月12日 19時