第69話 ページ25
良かった、勝てた…。
「お見事、A様。また腕を上げられましたな。」
「ハクロウの教えがあってこそだよ。」
「いやはや、これは驚いた。あれを防がれるとは思わなかったぞ、A。」
「普段ハクロウの速さで打ち込まれてるおかげかな。なんとか反応出来ただけだ。」
「さすがは我が主!」
「A様に勝るものなどいませんね!」
「里にいた頃から、A様はハクロウに次ぐ剣技をお持ちでした。当然の結果かと。」
おいお前ら煽るな。特に最後、ソウエイ。
「それで?私が敵意あるものではないことは分かって貰えた?」
「ん?あぁ、そうだな、貴様に敵意は無い。認めよう。」
やっぱこいつハナから疑ってないだろ…絶対…。
とまぁなんやかんやあり、結局、ガゼル王一行は街に泊まることになった。
そんな夜の宴会中
「なるほど、オークロードを倒した、謎の魔物集団の調査だった、と。」
「確かに、オークのユニークモンスターを倒した集団となると、人間たちにはかなりの脅威だろうしね。」
「ああそうだ。それが敵となるか味方となるか、見極めにな。
リムル、Aよ。聞きたいことがある。」
「おう。」
「なんだ?」
「俺と盟約を結ぶつもりはあるか。」
「え、」
「盟約?」
「うむ。お前たちがもしこの広大な森を掌中に出来たならば、我が国をも上回る富と力を手に入れることが出来よう。
その時に、後ろ盾となる国があれば便利だぞ。」
「願ってもないことだが…いいのか?」
「それは、私たち魔物の集団を国として認めると、そう言っているのと同じだろ?」
「無論だ。それとこの話、我らにとっても都合が良い。双方に利益がある話だ。」
「ふむ…断る理由は無いよな、リムル。」
「ああ、異論は無いよ。むしろ大賛成だ!」
「ガゼル王、喜んで受けたいと思う。」
「これからもよろしく頼む。」
「よし。で、お前たちの国の名はなんというのだ。」
「あ…」
国の名前…そんなの考えて無いよ…!
横を見るとリムルも同じだったようで。
(どうする?)
(…私としてはリムルに決めてもらいたい。)
(え、)
(ほら、この街…いや、国を1から創ったのはリムルだろ?
私が出しゃばるのはもう少し後で良いよ。)
(…それって丸投げじゃ…)
(断じて違う。)
(あ、そう。)
確かにちょっと丸投げにしたところは無いとは言わない。
でもまぁリムルに言ったのが1番の理由だ。ここは私が前に出るところじゃない。
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最高です! - 最高最高最高最高最高 (9月27日 19時) (レス) @page6 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
nana1021kpsg(プロフ) - とても面白くてお気に入り作品にさせていただきました!ただ、誰が何を喋っているか分かりづらいので、名前等を書いていただけるとありがたいです。 (3月31日 1時) (レス) @page6 id: 06273e7c15 (このIDを非表示/違反報告)
花怜?ゃ?(プロフ) - もしかして犬夜叉…?? (2023年3月17日 10時) (レス) @page12 id: 364dcb601a (このIDを非表示/違反報告)
わらじ - アクトの鳴き声可愛いです。 (2023年1月20日 23時) (レス) @page48 id: 42cb93ed04 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すみません。誰かアクトについて教えていただけないでしょうか (2022年8月13日 0時) (レス) @page1 id: 54ed83ce57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年9月12日 19時