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第58話 ページ14

ゲルドがまた死者之行進演舞を数発放つが…リムル(大賢者)は多方向からの攻撃に対応している。


と、ゲルドが一瞬の隙をつきリムルを捕まえた。


「うははは!このまま喰らってくれるわ!」


やばそう…?いや、まぁリムルなら大丈夫か。


するとリムルの目が赤く光り、床に魔法陣が描かれる。炎柱が立ち上りゲルドは雄叫びを上げた。


あれは?

《魔法、フレアサークルです。》

私にも使えるかな。

《情報を収集しておきます。》

ああ、頼む。


これならゲルドとはいえ無事では…な、無傷!?


《告。個体名ゲルドは炎熱耐性を獲得しました。》

納得だ。でもまさかそんなことが…

《個体名ゲルドが炎熱耐性を獲得する確率は限りなく低かったです。そのため、『大賢者』も可能性を切り捨てたのでしょう》

なるほど、大賢者が失敗するとは珍しいと思ったがそれならありえる。


「俺には炎は通じぬようだぞ。」

「そうかよ。炎で焼け死んだ方が、幸せだったかもしれないぜ?
俺はお前を敵として認めた。今こそ本気でお前の相手をしてやるよ。」

「なははは!笑止!今までは本気でなかったとでも?もはや貴様には何も出来ぬ!このまま俺に喰われるがいい!」

「お前に喰われる前に、俺がお前を喰ってやるよ。俺は…スライムだ。」


リムルがスライムの姿になりゲルドを覆っていく。


「き、貴様!」

「喰うのはお前の専売特許じゃねーんだよ!
お前が俺を喰うのが先か、俺がお前を喰うのが先か。相手を食い尽くした方が勝ちだ!」

「ぬあああ!!」


ゲルドはリムルを剥がし飢餓者で消化する。だが、掴めないスライムを消し去ることは出来ず…ゲルドの身体は完全に包まれた。



なんだ、これ…幻覚?

《告。亜空間へ収容したゲルドの魂の欠片を媒体にしたものです。なお、幻覚ではありません。》


辺り一面に広がるのは乾いた土地。そして響く子供たちの泣き声。


その前にゲルドが立ち止まり…子供たちに自身の腕を差し出す。


「王よ、もうおやめ下さい。この大飢饉の中、王であるあなたまで失っては、我らオークにはもはや絶望しかありません。」

「…一昨日生まれた子が今朝死んだ。昨日生まれた子は虫の息だ。
この身はいかに切り刻もうと再生するのに。

これが既に絶望でなくて、なんだと言うのだ。」

「王よ…」

「…森に入り、食料を探す。」

「!しかし、ジュラの森は、暴風竜の加護を受けし場所!」

「その暴風竜は封印されて久しい。少しばかりの恵みを…」

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最高です! - 最高最高最高最高最高 (9月27日 19時) (レス) @page6 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
nana1021kpsg(プロフ) - とても面白くてお気に入り作品にさせていただきました!ただ、誰が何を喋っているか分かりづらいので、名前等を書いていただけるとありがたいです。 (2023年3月31日 1時) (レス) @page6 id: 06273e7c15 (このIDを非表示/違反報告)
花怜?ゃ?(プロフ) - もしかして犬夜叉…?? (2023年3月17日 10時) (レス) @page12 id: 364dcb601a (このIDを非表示/違反報告)
わらじ - アクトの鳴き声可愛いです。 (2023年1月20日 23時) (レス) @page48 id: 42cb93ed04 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すみません。誰かアクトについて教えていただけないでしょうか (2022年8月13日 0時) (レス) @page1 id: 54ed83ce57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年9月12日 19時

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