ハルクという緑の大男 ページ10
少しの沈黙が過ぎると船が突然大きく揺れ
僕は思わずその場で体制を崩し転けてしまった
「わっ！？……った…」
ロキ「っ！！レイっ！？大丈夫か？怪我はないか！？」
ガラスの檻のなかのロキはまるで小さな子供が転んでしまったかのように僕の事を心配した
「大丈夫、それより今のは…」
衝撃があった直後、船内に緊急のアナウンスが流れた
それを聴いてロキは予想していたかのように動じていなかった
おそらくロキの計画の一部なのだろう
船は不安定に飛行を続け、どこからか衝撃音も雄叫びも聞こえた
雄叫びを聞いたロキはニヤリと笑った瞬間を僕は見逃さなかった
「…行かないと…っ」
ロキ「待て！」
「！」
ロキ「…ここに居るんだ、レイ」
「…貴方の手下が貴方を助けるために、計画のためにきっと人を殺める…貴方の手が汚れていってしまう…僕はそれを止めるんだ」
僕は檻の側から離れた
ーーー
『機内に侵入者、S.H.I.E.L.D.設備内に…』
船内を移動していると機内アナウンスが流れた
きっとロキの兵士達だ…止めないと…
そう思っていたら 先程のアナウンスから少しして別のアナウンスが流れた
『ハルクとソーが機内にて交戦中…』
「！？」
ハルクとは一体…？
いや、今はそれはいい、少なからず兄上が機内の中で戦っているならこの船が危ない！
僕は機内で1番激しい爆音のする場へ向かった
「兄上！あ、あの緑の大男は…！？」
ソー「レイ…っ！」
兄上が僕に気づいた瞬間、ハルクと呼ばれていた緑の大男が兄上を掴み、投げた
その動きはまるで癇癪を起こした子供が気に入らないオモチャを投げる様だった
「あ、兄上っ！」
投げられた兄上を見てからハルクを見ると、その後ろの窓の外に一機の飛行機がこちらを向いていた
するとその飛行機は僕達の居るフロア目掛けて乱射攻撃をしてきた
ソー「レイ！物陰に隠れるぞっ！」
そう言った兄上は僕にタックルする要領で、僕 諸共スライディングして物陰に隠れた
ソー「怪我はないか？」
「うん、それより、あのハルクというのは…？」
ソー「バナーだ…」
「あ、あれがバナー様…！」
知的で繊細な学者はどこへやら。
ハルク様は撃ってくる飛行機に対して雄叫びをあげながら窓から飛び出し、距離を保っていた飛行機に飛び移りその飛行機を崩壊させ、飛行機が雲に隠れる所まで落ちて行き、遠くで爆破が起こった
「…大丈夫なのかな…？いや…あれだけ撃たれていても負傷しないほど頑丈なら大丈夫か…？」
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零紅@ヌフ(プロフ) - 吹雪(仮)さん» モチベ上がるコメントありがとうございます……！！ (12月16日 22時) (
レス) id: 28db353792 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪(仮) - コメント失礼します！1から全部見させていただきました！とても面白かったです！次のお話が楽しみです！頑張って下さい！ (12月12日 17時) (レス) @page14 id: 94b40afda9 (このIDを非表示/違反報告)
零紅@ヌフ(プロフ) - 雷雅さん» ありがとうございます！気まぐれ更新ですが頑張ります〜！ (2019年4月27日 14時) (レス) id: efb02aa007 (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください！ (2019年4月27日 10時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零紅 | 作成日時：2018年11月13日 21時
