無茶をしてでも ページ12
「やめてロキっ！ダメだっ！」
ロキ「いい子にしてるんだレイ」
そう言って幻術で分身を出したロキは、その分身で僕を羽交い締めにすると、操作パネルのボタンを押して独房を落下させた
「っ！！」
その瞬間 僕は自分の武器の大鎌で分身のロキを切り裂く様にして消し去った
ロキ「っ、レイ！」
「…話し合いではもう貴方を止められないのなら、僕達は強行突破するしかない…」
ロキ「待て、何してるっ！」
「ロキを止めるには兄上の力が必要だから」
そう言って僕は独房が落ちて行った穴に飛び込んだ
ロキ「レイっ！！！」
ーーー
空に舞った僕はグルグルと回り落ちていく独房を追いかけるように急落下していく
「くっ…！間に合わない…っ！ならせめて…っ！」
僕は自分の持つ『自然を操る力』を使った
独房はかなりの重さがあり、風の力で浮かせる事は出来ないため、独房の落下地点周辺の草木を生い茂らせた
すると落下直前ですごい勢いで独房の中から何かが飛び出して行った
独房の中から飛び出すものなんて
ソー兄上しか居ない
僕は兄上が飛び出した先の草も生い茂らせ
自身の体は風を操り兄上の元へ行く
「兄上っ！兄上っ！」
ソー「うっ…っ！レイっ！？どうして！！まさかお前飛び降りたのか！？」
「そんな事いいよ！兄上はケガは！？」
ソー「良くないっ！！何故俺を追いかけた！！ロキはレイには危害を加えないのだからそっちの方が安全だっただろう！！」
「兄上、僕はだいじょ…っ！」
怒る兄上に反論しようとした所で僕は強く抱きしめられた
ソー「…無事で良かった……もう、無茶はするな…」
「…兄上…、心配してくれるのは嬉しいよ、けど、これでも僕だってオーディンの息子でアスガルドの王子だよ、兄上に雷がある様に僕にも自然の力がある。風も水も火も植物も操れるんだ。もう守られるばかりの箱入り王子じゃない。僕も戦う。愛しい人を正しく導くために…。だから、無茶をしないだなんて約束できない。無茶をしてでも止めるんだ…、僕達2人で僕達の大切な兄弟を…そして僕の恋人を…！」
ソー「レイ…そうだな。…無茶は許す。ただし かすり傷以上のケガを負うことは俺が許さない」
「わかった」
ソー「…それじゃあ行くぞ…ロキの所に…！」
兄上はムジョルニアを振り回し始めた
「……兄上 場所わからないでしょ？」
ソー「…いいから行くぞ」
「ふふっ、ちゃんと着いてきてね？」
そう言って風を見に纏い僕が飛行すると
兄上も後に続いた
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零紅@ヌフ(プロフ) - 吹雪(仮)さん» モチベ上がるコメントありがとうございます……！！ (12月16日 22時) (
レス) id: 28db353792 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪(仮) - コメント失礼します！1から全部見させていただきました！とても面白かったです！次のお話が楽しみです！頑張って下さい！ (12月12日 17時) (レス) @page14 id: 94b40afda9 (このIDを非表示/違反報告)
零紅@ヌフ(プロフ) - 雷雅さん» ありがとうございます！気まぐれ更新ですが頑張ります〜！ (2019年4月27日 14時) (レス) id: efb02aa007 (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください！ (2019年4月27日 10時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零紅 | 作成日時：2018年11月13日 21時
