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『ギブ』
木全)「中々頑張りましたね」
『もう無理』
お手上げですとポーズを取ればケラケラと笑われる
涼しい顔してたいらげた彼は化け物だ
木全)「本題ですけど」
そう切り出されると予想通りの質問がとんできた
木全)「いつから瑠姫くんとは付き合ってたんですか？」
『付き合ってないって』
木全)「嘘だ、朝帰りだから瑠姫くんの服着て遅れてきたんでしょ」
『だから違うって』
案の定聞く耳を持たない木全くんに昨日のことを話すと"何それ僕も呼んでくださいよ！"と今度は怒り出した
木全)「純喜くん達だけずるい」
『たまたま私が居合わせちゃっただけだよ』
木全)「ていうかAさん、彼氏作らないんですか？」
『最近その話聞きすぎてアレルギー反応起こしそう』
木全)「それだけ気になるんですよ」
『そういうわけじゃないんだけどね』
木全)「ぶっちゃけ瑠姫くんのことどう思ってるんですか？」
『どうって...一緒に居て楽とか？』
木全)「そうじゃなくて恋愛的な意味で！」
『えー、考えたことないかも』
木全)「かっこいいとか思わないんですか？」
『そんなの常日頃思ってるよ。あの顔で生まれてこれたら人生バラ色だったなとか』
木全)「そういう事じゃなくて...まあいいです。好きなタイプとかないんですか？」
『...それもあんまり考えてこなかったかも』
木全)「まじか、流石に彼氏はいましたよね？」
『いたけど何となく付き合って別れてたからなんの共通点もないや』
木全)「今まで何してきたんですか」
『仕事一筋』
木全)「これだから仕事バカは」
『うわ、悪口良くないよ』
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作者名：りぃ汰 | 作成日時：2020年7月26日 11時
