☆2 ページ5
「そんな顔しないの〜。」
きっと私の事なんて全てわかってるんだ。
あ「いヒャい！」
隣から伸びて来た手が私のホッペを摘んだ。
「あひゃ。でも、良いじゃん。夜のドライブ。」
あ「助手席、大丈夫なの？」
「夜だから見えないって！」
後部座席にのろうとしたら、
「え〜！良いじゃんたまには〜！！」
って駄々をこねられて、仕方なく助手席に乗った。
昼間だったら絶対に乗らないけど！
深くシートに沈み込んだら、頭をポンポンとされる。
こういう時、無駄に長い腕が憎らしい。
でも、ホッとするからどうしようもない。
家に帰ると、そのままソファーへダイブ。
「も〜！メイク落としてからにしなよ〜。」
あ「もう、今日はヤダ。動きたくない。」
会社を出る前に鎮痛剤を飲んだからか、頭痛はしなくなった。
それでも、日頃の疲れなのか、何なのか・・・体が怠い。
「肌、荒れるよ？」
あ「それはヤダ。」
さすがに30過ぎると、ごまかしがきかない。
「ちょっと待ってて。」
そう言って立ち上がる。
その時に、サラッと揺れる髪は、今はアッシュになってて、かなり明るい色になってる。
スーツのジャケットだけ脱いで、ボーッとしてたら、手に持ってきたのは、メイククレンジング。
「はい。目瞑って〜。」
言われるがままに、目を瞑ると、冷やりとした感触が頬にした。
クルクルとマッサージする様に馴染ませて行く。
あ「これ気持ちいい。」
「でしょ？この前ね、メイクさんが教えてくれた〜。こうすると、リフトアップ効果？が出て若く見えるって。」
あ「老けて見られた事ないよ？」
「童顔だもんね。」
何気に気にしてるんだけど・・・
ちょっとショックなんだけど・・・
コットンで丁寧に拭いてくれて、
「はい。出来た。」
そっと目を開くと、目尻にクシャッとシワをよせて、笑いながら、
「Aって変わんないね。」
あ「なんかムカつく。」
ムスッとすると、
「ハイハイ。怒んないの。」
頭を撫で撫で。
私の隣に来ると、左手を包み込んで、
「痛い？」
あ「少しだけね。」
やっぱり、梅雨はヤダなぁ。
でも、包み込まれてる左手は変わらない。
あの頃と変わってない。
優しくて、あったかくて、大きな手。
この手を握り返したい。
ただそれだけの為に、あの過酷なリハビリを耐えた19歳の頃。
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菜菜(プロフ) - あっちゃんさん» きゃー！文章の下手さと、付箋回収してないのと、矛盾してるのがバレる！（笑）色んな意味でお恥ずかしいですが、楽しんで下さいませ(^^) (2017年8月6日 10時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - こんにちは。最初から読みたくてやって来ました。わすれてることもおおくて！じっくりと、腰をすえて読むぞー！ (2017年8月6日 8時) (レス) id: cd7b6e55f7 (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - ひろさん» ひろさん、ありがとうございます(*^^*) キュンキュン出来ただなんて…もう感激です！ｳﾌﾌ…気付きました？期待度高いでしょ？ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 71e258e047 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 菜菜ちゃん♪作家デビューおめでとう*\(^o^)/*キュンキュンする朝の風景に癒されたよー♪そして！超嬉しい！ありがとう〜。(*^o^*)／ (2016年8月18日 16時) (レス) id: fe36beb909 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2016年8月18日 11時
