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ーーーAーーー
「Aさん！」
『あ、光輝くん…』
私の自転車の近くに光輝くんは立っていた。
まあ、この学校で自転車通学の学生なんて少ないし、もうほとんど残ってない。
照れ臭そうに耳をかき、顔を赤らめている。
「じゃ、いこっか。」
『う、うん。』
光輝くんは私の自転車を押しながら門をくぐった。
行こうって、どこに…
そして、このむず痒い感じ。
何を話したら…
しばらく沈黙して歩いていた。
ちらっと光輝くんの横顔を見る。
すると、向こうも私をパッと見て、恥ずかしそうにまた視線をズラした。
緊張が伝わる。
“俺が一番好きだから ”
ひゃー！思い出すな思い出すな！
平常心。
落ち着け。
私は息をゆっくり吐いてから、すっと対人モードのスイッチを入れた。
『あの、どこに行くの？』
「え？あ、えーと、プチ打ち上げ？かな。」
え、どーゆーこと？
私が不思議そうに首を傾げていると、光輝はにっこりわらって、門のパンケーキ屋さんに目を向けた。
「ワルツ無事成功したでしょ？練習の打ち上げ。」
お店の前に自転車を止めて、光輝くんがお店のドアの前に立った。
ここ、すごく入ってみたかったところだ。
でも、最近のパンケーキなんて、高くて食べれないし、私のお財布には、少々敷居が高いんだよね…
光輝くんは、私の沈黙を察したのか、カバンから何か取り出した。
「じゃーん、無料券！この前ダンスの先輩にもらったんだ。」
む、む、無料券！？
二枚の神々しい券がヒラヒラと私の前に現れる。
ゴクリ…
『…いいの？』
もはや光輝くんより、無料券に目がいってしまう。
「うん。Aさんと来たかったんだ。」
さらっとそんな事を言われ、そわそわしている間に席に着いた。
『むしろ、私がお礼しないといけないのに。』
「ううん。来てくれただけで十分だよ。あ！来た来た！」
目の前に、フルーツてんこ盛りのパンケーキが現れた。
こんなの、初めて食べる。
き、緊張する。。
クリームと苺をのせ、ゆっくりと口に運ぶ。
すると、ぶわっと口の中で幸せが広がった。
『 すっごく美味しいっ』
パンケーキ、おそるべし。
「ほんとだ！美味しいね！」
光輝くんは、私の方を見て、安心したかのように、優しく微笑みかけた。
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愛菜(プロフ) - こんにちは、はじめまして。お話読ませて頂きました!!竜とは無事結ばれたと思っていいのでしょうか？やきもきしながら楽しく読ませて頂きました。ご苦労様でした!! (2021年8月19日 16時) (
レス) id: ec8eca325c (このIDを非表示/違反報告)
angel(プロフ) - 付き合った後の2人が見たいです(≧∇≦)続篇お願いします！ (2019年12月20日 16時) (レス) id: 452da7dd64 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 美空さん» 一応、これでシリーズは完結になります。その先の続きは短編で書きたいなぁとは思っています！最後まで読んでいただき、ありがとうございました(*^^*) (2019年8月29日 17時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
美空(プロフ) - これで完結でしょうか？そうだとしたらお疲れ様でした！ストーリー展開にすごく引き込まれました！またプリロワで新作を作って欲しいです！本当にできたらで構いません。とても楽しませてもらいました！これからも頑張ってください！ (2019年8月29日 17時) (レス) id: c52258fc3c (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - ちーさん» わ！本当でしたね！気がつきませんでした(;o;)笑 ご指摘ありがとうございます！直しました(^^)完結に向けて頑張ります^_^ (2019年8月15日 1時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年7月25日 1時
