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ーーーAーーー
バカ。
本当バカ。
何を言っていいかわからないけど、
思っているもやもやを、ギューっとまとめると、
その一言になる。
じゃあねと同時に、前を向いた。
ほぼ言い逃げだけど、
さっきより、ペダルがすごく軽く感じる。
ここ数週間心に溜まっていたものが、
すっと消えてく感覚。
強く足を踏み込み、ぐんぐんとスピードをあげた。
ーー
カフェに入り、制服に着替えてホールへ出ると、
店長は、嬉しそうに数枚の紙を眺めていた。
そして、私に気がつき、勢いよく顔を上げる。
店長「おー！Aちゃん！待ってたよ！」
ちょっとちょっと！と、テンション高く、
私に手招きをした。
『なんですかそれ？』
店長が持っている紙を、じゃん！っと出した。
自家製ジンジャエール300円
クラフトビール500円
カットステーキ 700円
店長は自慢げに鼻をこすり、満面の笑みを浮かべる。
「念願の、屋台だよ！出店審査通ったー！」
『へー！すごいですね！』
やってみたかったんだよねーと、
幸せそうに語る店長をみて、こっちも嬉しくなる。
「でも、橋下さん出れなくてさ。Aちゃんだけが頼りなんだよね…」
橋下さんは、私がお休みの時に出勤している大学生。
彼女が出勤できないなら、私が出るしかない。
『もちろんいいですよ。最近ご迷惑かけちゃってるし。』
王子選手権や試験で、バイトを結構減らしてもらっている。
ここは、恩返しせねば。
店長「ありがとうっ！じゃ、今週末よろしく頼むよ！」
『はいっ！』
今週ね。
って…
え…
もしかして…
店長「出店の場所、花火も近くでみれるとこなんだよー！それでさ…」
店長が身振り手振りで、新商品のプレゼンをしている。
あ、
終わった。
店長「ん？どうかした？」
返答のない私に気がつき、店長は手を止めてこっちをみた。
はぁ。
初めての、友達との夏祭りが…
『いえ。楽しみですね、花火。』
私は、仏のような悟り顔で返事をした。
バイトが終わり、断りのラインをいれる。
こうして私の夏休みは、残念な感じに幕を開けた。
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愛菜(プロフ) - こんにちは、はじめまして。お話読ませて頂きました!!竜とは無事結ばれたと思っていいのでしょうか？やきもきしながら楽しく読ませて頂きました。ご苦労様でした!! (2021年8月19日 16時) (
レス) id: ec8eca325c (このIDを非表示/違反報告)
angel(プロフ) - 付き合った後の2人が見たいです(≧∇≦)続篇お願いします！ (2019年12月20日 16時) (レス) id: 452da7dd64 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 美空さん» 一応、これでシリーズは完結になります。その先の続きは短編で書きたいなぁとは思っています！最後まで読んでいただき、ありがとうございました(*^^*) (2019年8月29日 17時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
美空(プロフ) - これで完結でしょうか？そうだとしたらお疲れ様でした！ストーリー展開にすごく引き込まれました！またプリロワで新作を作って欲しいです！本当にできたらで構いません。とても楽しませてもらいました！これからも頑張ってください！ (2019年8月29日 17時) (レス) id: c52258fc3c (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - ちーさん» わ！本当でしたね！気がつきませんでした(;o;)笑 ご指摘ありがとうございます！直しました(^^)完結に向けて頑張ります^_^ (2019年8月15日 1時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年7月25日 1時
