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―――竜―――
授業が終わり、兄貴を迎えに教室へ向かうと、そこにはもう誰もいなかった。
先生「京極なら昼食ったらふけてったぞ。」
「えっ！？またかよ。」
兄貴はたまに一人でどっかにいってしまう。
怪我はないから喧嘩では無いと思うが、どこに行ってんだ？
「あーあ。なら俺も早く帰ればよかったぜ。」
さっさと帰って妹達と遊んでやっか。
俺はいつもの道を歩きだした。
すると、すごいスピードで立ち漕ぎしてる女が横を通りすぎる。
そのまま目の前の坂を登りだした。
お、パンツみえそ。
坂を見上げながら歩いてると、
その子は途中で自転車が壊れたのか、グラついてこけそうになっていた。
あっぶね。
駆け寄ろうとしたけど、バランスを保ち、彼女はため息をついてまた歩き始めた。
ほっとした俺は10メートルくらい後ろを歩いていた。
そーいえば、聖ブリリアント学園の制服じゃん。
てか自転車？なんでた？
なんて不思議に思いながら後を歩いてると、彼女が立ち止まった。
「ん？」
俺も立ち止まる。
…お、からまれてる。
…男二人か。
…あーあ。ナンパされてるわ。
…てかあいつらうちの学校じゃん！
どーすっかな。サッカー部の厄介な奴らだし。
いい噂も聞かない。
近づいていくと、声が聞こえてきた。
『あの、離してもらえます？』
「いーじゃん、遊ぼうよ。」
「セレブな君に、下町を紹介してやるぜー？」
奴らは強引に彼女を引っ張っろうとし、自転車がガチャンと倒れた。
『っ痛…』
やれやれ、いっちょ助けてやりますか。
そう思って腕をまくると、その後の彼女の言動で俺は完全に固まってしまった。
『ちょっと、いい加減にしてくれる？』
めちゃめちゃ声を低くし、ものすごい怖い顔をして睨んでいる。
奴らも負けじと気勢を張った。
「なんだよ、生意気だな」
「高飛車な女だな。ちょっと泣かしてお前のとーちゃん、かーちゃんから金とってやろか？」
すると彼女は呆れた顔をし、ため息をついた。
『あのね、セレブが自転車なんて乗ると思う？』
そして、一歩ずつ二人へ近づき
両手で二人の胸ぐらを掴んで、顔を近づけた。
『ど貧乏だから。ど び ん ぼ う ！！！！』
そのままぐいっと両腕をのばし、二人は後ろへよろけた。
『ナンパする暇あるんだったら、この自転車直してくれる？』
うっは。
なんだこの女は。 おもしれー。
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ななし(プロフ) - ゆなさん» 嬉しいです！ありがとうございます！最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年12月1日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです (2019年11月5日 19時) (レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 秋和☆°・.。さん» ありがとうございます！！頑張って完結させますね(*^^*) (2019年8月2日 1時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
秋和☆°・.。(プロフ) - 続編の公開待ってます！ (2019年7月21日 2時) (レス) id: fd8f2345ac (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 雫さん» ご指摘ありがとうございます！直しますっ！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年6月27日 4時
