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―――A―――
ネクストの3人に囲まれて、校内を歩く。
「きゃー！光輝っ！」
「陸くーん！」
「海司ー！」
「えっ？ あれ、あの子誰！？」
…最悪だ。
これから、学園中の女子から反感をかう…
それに、
パーティでワルツて。
ダンスなんて全く踊れない。
リズム感なんて皆無。
ましてや、王子に恥をかかせることになったら、
…学園中の女子から火あぶりにされる！！！
――――
小田島くんと日浦くんは、用があるみたいで、
先に行ってて！と私達を置いていった。
てことは、
チラッと天堂くんを見る。
「じゃ、Aさん、先にいこっか。」
天堂くんと、2人！？！？
私の返事を待つ前に、天堂くんはダンスホールへと軽快に進んでいった。
あー、もう。
やるしかない。
ーー
「誰もいなくてよかったー。」
ダンスホールの電気をつけて、天堂くんは言った。
『…いたら困ります。』
「はは。そう…だよね。」
だだっ広い空間に2人っきり。
声が響いて、シーンとなった。
自然と目が合う。
天堂くんは、ぽわっと顔が赤くなった。
「…なんか、緊張してきたかも…」
そう言って、彼はお腹をさすった。
あ。
そーいえば…
私は入試の時の出来事を思い出す。
あの時もお腹痛めてたな。
『っふ。』
私は思い出し笑いをしてしまった。
「ちょ、なんで笑うの…！？」
『い、いえ、別に… すみません…』
私はメガネを抑え、下を向く。
すると天堂くんは、ふうっと息を吐き、
「よしっ！」っと声を出した。
「Aさん！」
わっっ…//
いきなり下の名前で呼ばれて、顔をあげた。
「下の名前で呼んでいいっすか！」
私はキョトンとして目をパチクリさせる。
何を言うかと思ったら…
てか、もう呼んでるし！
なんかちょっと可愛くて笑える。
『…どうぞ。』
私は吹き出さないよう、手で口を抑えて答えた。
「よっしゃ！！」
天堂くんはガッツポーズをしている。
なんなの全く。
なんか照れる…
『あの、練習は…』
「そ、そうだね！」
天堂くんは慌てて、ポケットから携帯を取り出した。
♪ ズンチャッチャー ズンチャッチャー
ワルツのリズムが流れる。
「1.2.3 1.2.3......」
天堂くんがその場でステップを踏み出した。
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ななし(プロフ) - ゆなさん» 嬉しいです！ありがとうございます！最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年12月1日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです (2019年11月5日 19時) (レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 秋和☆°・.。さん» ありがとうございます！！頑張って完結させますね(*^^*) (2019年8月2日 1時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
秋和☆°・.。(プロフ) - 続編の公開待ってます！ (2019年7月21日 2時) (レス) id: fd8f2345ac (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 雫さん» ご指摘ありがとうございます！直しますっ！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年6月27日 4時
