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―――ハル―――




みんなが教室を出る中、Aの方に歩み寄ってるのは俺含め、他二名。




そして同時に口を開く。




「Aさんっ」



「おい、A。」



「Aちゃーん。」






タイミングが重なり、俺らは顔を見合わせた。



Aはポカンとして、こちらをみている。





さーて。




いっちょ、やってやりますか。







「Aちゃんがプリンセスかー。」





『・・・。 ハルさん。』





Aは、はぁ、とため息をついた。






俺をみている他二名。




赤髪くんは、ムッとした顔で俺を睨み、


不良少年は、「またこいつか。」とつぶやいている。






俺は無視してAの横へさっと移動し、

肩を抱いて言った。






「さ、一緒に帰ろっか♪」






Aはぎょっとして、グイッと俺を突き放す。






『…何言ってるんですか。お一人でどーぞ。』





Aはプイッと顔を背け、カバンを持った。









即答で断られた俺をみて、ほれ見たことか。と二人がフッと笑っている。




いやいや、小僧ども。




これからがジャブですよ。





「あ、A!合鍵。」





行こうとするAを呼び止め、鍵を渡す。





『・・・。』





まー、いつものやりとり。


バイト前のね。






「先に渡しとくわ。また連絡する。」





『…わかりました。』





Aが鍵をカバンにしまうのを見て、



赤髪と不良は驚きで絶句している。





「あ、今週はハンバーグがいいなー♪」





Aは歩きながら、はいはいと頷き、そのまま部屋を出て行った。





さーて。


どーだ?小僧ちゃん達は。



おっ?



これは効果てき面。






赤髪「ちょ、、、、!?」



不良「 (ギロッ。) 」







「ふっふっふー♪」





Aが出て行くと、ものすごい形相で赤髪が突進してきた。




赤髪「ハル先輩!…ちょ、ちょっと!
なんなんですかっ!今のっ!!」





おいおい、



想像以上にくいついてくるねぇー♪





俺はふんっと笑った。




「 ナ イ ショ ♪ 強いて言えば… 」





振り返って、二人を見下ろす。





「Aは俺の前でしかメガネを外さないの。」








光輝「!!!!!!!!」



竜「・・・。」






いやー、たのしーたのしー。






さ、殴りかかられる前に、かえろーっと。

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設定タグ:プリレジェ , 吉野北人 , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
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ななし(プロフ) - ゆなさん» 嬉しいです!ありがとうございます!最後まで読んでいただけたら嬉しいです! (2019年12月1日 16時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです (2019年11月5日 19時) (レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 秋和☆°・.。さん» ありがとうございます!!頑張って完結させますね(*^^*) (2019年8月2日 1時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
秋和☆°・.。(プロフ) - 続編の公開待ってます! (2019年7月21日 2時) (レス) id: fd8f2345ac (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 雫さん» ご指摘ありがとうございます!直しますっ! (2019年7月6日 19時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななし | 作成日時:2019年6月27日 4時

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