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―――A―――
尊人「なんつったかなー？威勢の良い女の…」
今まで積み上げてきた、平和な環境が、一気に崩れ落ちる音がする。
絶望感…
最悪の心境の頂点に達すると、肩をトントンと叩かれた。
終わった。
はい、終わりました。
私はそのままゆっくりと振り返った。
「あのさ、Aさんだっけ？」
竜は少し大きめの声でそう発した。
ん？
んん？？
竜と目が合う。
…。
…こいつ
…完全に気がついてる。
「あんさ、俺らにがっこー案内してくんね？」
竜の顔をもう一度よく見る。
“黙っててやるよ”
彼の目からそう読み取れた。
すると、ガタっと机が動く音が聞こえ、
「え、？」と、天堂くんが小さく声を上げた。
パンパンっ！！
それと同時に、教卓から手を叩く音が鳴った。
結城「それはいいですね。Aさんは首席ですし、ぜひ、校内を案内してあげなさい。」
・・・。
私は絶句したまま硬直した。
結城「1時間目の僕の授業は自習にしよう！特別な日だしね♪ 君達、是非、聖ブリリアント学園のすばらしさを見学してきてくれたまえ！」
尊人「おー！ラッキー。」
お兄さんが、ペッタペタのカバンをもって立ち上がり、私の方へ身体を向けた。
で、でかっ！！
「じゃ、よろしくー。」
竜も立ち上がり、二人に見下ろされる。
『え、、』
私はわけがわからないまま、ヤンキー兄弟に教室の外へと連れ出された。
ガラガラ、、バタン
私はよろけながら廊下に出た。
「わりーな。ま、見た目はこんなんだけど、そんなビビんなくていーからな。」
メガネを抑えながら下を向く私に、白い歯をみせながらお兄さんが声をかけた。
「…Aはそんなヤワじゃねーよ。」
竜はフッと笑い、廊下を一人で歩き出す。
こ、こいつっ！！
「ん？どーゆことだ？」と言いながら不良兄がその後に続いた。
私はチラッと教室のドアを見て、誰も覗いていないことを確認すると、兄弟の後を追った。
てか、歩くのはやい。
一歩がでかい。
階段まで差し掛かると、不良兄が大きく伸びをした。
尊人「なんだかわかんねーけど、俺、屋上行きたいわ。」
竜「おー、そうすっか。おい、行くぞ。」
竜は私を顎で指した。
『ちょ、』
この兄弟は私の返事を聞く気もないらしい。
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ななし(プロフ) - ゆなさん» 嬉しいです！ありがとうございます！最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年12月1日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです (2019年11月5日 19時) (レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 秋和☆°・.。さん» ありがとうございます！！頑張って完結させますね(*^^*) (2019年8月2日 1時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
秋和☆°・.。(プロフ) - 続編の公開待ってます！ (2019年7月21日 2時) (レス) id: fd8f2345ac (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 雫さん» ご指摘ありがとうございます！直しますっ！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年6月27日 4時
