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ーーー村山ーーー
古谷と関と別れ、俺は久しぶりに丘に登っていた。
戻ってきた鬼邪地区を見下ろす。
しばらく夜景を眺めていた。
前来たときは、隣にAちゃんがいたな。
今頃何してんのかなぁ。
無意識に携帯を取り、画面を開く。
「いやいや、決めたろバカ！」
我に帰り、携帯をポケットにしまう。
てか、連絡しなすぎて、
逆になんて言っていいかわかんねぇーし。
それに、ちょくちょく連絡すんのも、
保険かけてるみたいでかっこ悪い。
迎えに行けるような男になんねぇと。
まだ…
「これからなんだよ。俺は。」
小一時間くらい街を眺め、これからするべき事を考える。
「うし。」
俺はバイクに跨って丘を降りた。
久しぶりに家に帰る。
あー、コブラちゃん家じゃずっとソファだったから、
ベッドで寝れるのめっちゃ嬉しー。
ふぅと肩の荷が下り、門を潜る。
そして、自分の部屋の前までいったとき、
俺はその場で固まった。
え…
ドアに手を伸ばす。
「…へ？」
ドアノブに、巻かれてたそれは、
「まーじか。」
俺の、青いバンダナ。
ぶわっと何とも言えない感情が湧き上がる。
Aちゃん、ここに来たんか！
俺は我に返り、走って門をでた。
でも、見渡しても、そこには誰もいない。
いねぇか。
いねぇよな…
一瞬、会えるかと思って期待が膨らんでしまった。
そして、とぼとぼと部屋まで戻る。
そして、自分の部屋に帰ったはずなのに、
変な感覚のまま、ストンと腰を落とした。
バンダナ、ドアノブ。
これって、どーゆーいみ？
来たよ？ってこと？
お帰り？的な？
いやいや、
これって…
自分が前にやった事を思い出す。
山王のでっかい女からもらったお守り。
「まーじか。」
そう、だよな。
うん。
返されたってことか…
Aちゃんの気持ちが俺から離れ…
「…思ってたより、きっつ。」
離れたならそれでいいって思ってたけど、
実際そうなると、まじで無理だ。
だって、卒業祝いってキスされたとき、
爆死するかと思ったもん。
「いや、受けつけん。」
ぶんぶんと頭を振って、立ち上がる。
「いやいや、受けつけん。」
女心と秋の空？
知るか！
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ななし(プロフ) - ありがとうございます。構想を練りながらなので、更新遅いですが、51話から公開しました。 (2020年2月20日 2時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーねんず(プロフ) - 凄くおもしろいです！！続きが気になります、、パスワード教えてほしいです！ (2020年2月20日 0時) (レス) id: 695e2d496c (このIDを非表示/違反報告)
ネコ.K - 続き気になります！((o(´∀｀)o))ﾜｸﾜｸ パスワード教えてください！！ (2020年2月18日 7時) (レス) id: bf25cdc74b (このIDを非表示/違反報告)
ひろちゃん(プロフ) - このお話大好きです！続きが読みたいのでパスワード教えてください☆ (2020年2月16日 15時) (レス) id: ed54dab455 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 皆さま、コメントありがとうございます(ToT)こんなに更新が遅いのに、作品を読んでくださってとても嬉しいです。なんとか、完結を迎えるよう頑張ります！ (2020年2月15日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2020年1月9日 0時
