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ーーー楓士雄ーーー




Aが全身ずぶ濡れで水から体を出すと、

白いTシャツが全部透けて、もろ水着が浮き出ている。




俺は顔から火が出るくらい、赤くなった。



やっべ。


やっちまった。


これは逆に…



てか、貰ったっつってたけど、選べよ!!


なんだこのハレンチな…




Aは俺らの目線でそれに気がつき、顔を真っ赤にして俺らを睨んだ。





中岡「Aさん、それやばすぎっすよ!」



中越「悪魔のセクハ…」




『おい。』




周りにいた知らない男達も、鼻の下を伸ばしてAに注目し始めた。



その視線に耐えられず、Aは諦めるようにTシャツを脱ぐ。



うわ…




中岡「結構胸でかい…」




『…殺すぞ。』




中岡「ひっ…」



隣にいた中岡が餌食になり、濡れたTシャツで思いっきりぶっ叩かれていた。





「あっはは。」



『っもう! 笑うなバカ!』






周りに女の人は沢山いるけど、

その誰よりもAは綺麗だった。





一通り遊んで、海の家で昼休憩。






司「ふー、腹いっぱい。」



ジャム男「うっす。あ、どーします?」




「お前ら借りにいくのか?」



中岡「波、のっちゃいましょ!」




サーフィンやりにいきたいとボードを借りにみんなが席を立つ。





『流石にあたしはいーや。昼寝しとく。』




Aはバスタオルを羽織り、シートの方へ戻っていく。



ジャム男「あ、行っちゃった。」



司「んじゃ、俺らは行くから。楓士雄はボディーガードな。」





そう言って司が俺の肩を叩き、シートの方へ首を向ける。


Aが歩いた後ろを、こそこそとチャラ男達が追っていた。



司「な?」


「…ったくよ。」





めんどくさそうに俺も歩き出すが、


内心は海で二人になれることに、少しドキドキしていた。




Aは全身にタオルをかけ、仰向けに寝ていた。




「食ってすぐ寝たら牛になんぞー。」



その横にそっと腰をかけ、青い空を見上げた。




Aはチラッとタオルから顔を出し、それから眩しそうにまた顔を隠した。




「夏だなぁー」




『いーの?行かなくて。』





顔は見えないが、俺に向かって言っている。



みんなと遊ぶのもいいが、俺にとってはこの時間もすごく特別に感じた。



家にいる時とはまた違う。



「いーよ。俺はこっちの方がいい。」





俺はそのままAの隣に横たわった。

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ななし(プロフ) - ありがとうございます。構想を練りながらなので、更新遅いですが、51話から公開しました。 (2020年2月20日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーねんず(プロフ) - 凄くおもしろいです!!続きが気になります、、パスワード教えてほしいです! (2020年2月20日 0時) (レス) id: 695e2d496c (このIDを非表示/違反報告)
ネコ.K - 続き気になります!((o(´∀`)o))ワクワク パスワード教えてください!! (2020年2月18日 7時) (レス) id: bf25cdc74b (このIDを非表示/違反報告)
ひろちゃん(プロフ) - このお話大好きです!続きが読みたいのでパスワード教えてください☆ (2020年2月16日 15時) (レス) id: ed54dab455 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 皆さま、コメントありがとうございます(ToT)こんなに更新が遅いのに、作品を読んでくださってとても嬉しいです。なんとか、完結を迎えるよう頑張ります! (2020年2月15日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななし | 作成日時:2020年1月9日 0時

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