21 ページ21
ーーーAーーー
「ふぉおおおおーーー!!!!」
中岡がジャム男と砂浜へ走り出す。
私は少し大きめな楓士雄のTシャツを着て、その裾を握っていた。
これ、絶対脱げない。
だって、ナオミさんからもらった水着、
ビキニなんだもん。
男どもははしゃぎながら海へと入っていく。
私はシートを引いて、荷物の横に座った。
遠くからみんなを見ていると、知らない人にどんどん声をかけられる。
「おねーさん!一人でなにしてんのー?」
「あ、わかった。俺待ってたんでしょ?」
『あ゛?』
ビーチでは日に焼けたチャラ男に絡まれる。
こっちが乗り気じゃないとわかると、
男達がすぐに引いていくのは、不良と違ってありがたいけど。
でも、うざい…
そして暑い…
「Aもこいよ!」
楓士雄が濡れた髪をかきあげ、こっちに向かってきた。
そして、ほらよ。と手を差し伸べる。
『え…』
「せっかくきたんだから、ちょっとは遊べよ。」
そして、遠くから手を振りながら、中越と中岡もやってきた。
中越「そーっすよ!黙って座ってても怖いだけっすよ。」
中岡「水鉄砲たのしいっすよ!」
そう言って、中岡が私に向かって水鉄砲を吹きかけてきた。
『わっ!!』
ピシャッと顔にかかり、みんなが笑う。
司「…ナイスヒット笑」
楓士雄「あっはは。」
私はゆっくり立ち上がり、顎を上げた。
『…おい中岡。』
中岡「や、やべぇ…」
ま、いっか。
もうここまで来たんだし…
遊ぼう。
私はそのまま中岡に突進し、首をロックして水の中に放り込んだ。
ジャム男「すげぇ!!飛んだ!!」
中岡が海の中から咳き込みながら顔を出す。
『バーカ。』
「お?みんな、Aもぶん投げるぞ!」
中越「うす!」
司「ふん。」
ジャム男「え?え?」
3人に囲まれ、私は膝くらいまで海に後ずさる。
『ちょ、…うそでしょ?』
「おらっ!」
そのまま楓士雄が突進してきて、私を肩に担いだ。
『ぎゃあ!』
司「やれやれ!!」
司と中越が楓士雄の腰を抑え、軸を立てる。
『まじで!バカっ!うそっ!!』
そして、そのまま私はブリッヂするように背中から海れダイブした。
「へへ。」
『ぷはっ… あんたら…』
私が水から上がると、みんなの目が少し大きくなる。
司「お。」
中岡•中越「おー。」
612人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななし(プロフ) - ありがとうございます。構想を練りながらなので、更新遅いですが、51話から公開しました。 (2020年2月20日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーねんず(プロフ) - 凄くおもしろいです!!続きが気になります、、パスワード教えてほしいです! (2020年2月20日 0時) (レス) id: 695e2d496c (このIDを非表示/違反報告)
ネコ.K - 続き気になります!((o(´∀`)o))ワクワク パスワード教えてください!! (2020年2月18日 7時) (レス) id: bf25cdc74b (このIDを非表示/違反報告)
ひろちゃん(プロフ) - このお話大好きです!続きが読みたいのでパスワード教えてください☆ (2020年2月16日 15時) (レス) id: ed54dab455 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 皆さま、コメントありがとうございます(ToT)こんなに更新が遅いのに、作品を読んでくださってとても嬉しいです。なんとか、完結を迎えるよう頑張ります! (2020年2月15日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ななし | 作成日時:2020年1月9日 0時