こいつが彼氏とか考えられないんですが！ R.Y

…Tuesday ページ28

.



昨日のメモはよくなかったかなぁ

今までの態度からいきなり優しくするなんて
変に思われたかもしれない…


そんなところに左から声がした


薮「はっ…山田！ごめん、俺今から出るんだけど
机の上のファイル、八乙女が取りに来るから渡しといて！」


「あ、じゃあ俺渡しに行きますよ
総務課に用事ありますし」


薮「あ〜助かる！そしたらお願いします！
八乙女には連絡入れとくから」



ついてる！
八乙女主任の席はAの隣



急ぎのメールだけ返信して
総務課へ向かう



「お疲れ様です
八乙女主任、薮課長からです」


光「お〜！ありがとう！」


午前中って約束したのに…とかブツブツ言ってる
主任を横目に、隣のAに声をかける


山「なぁ」


俺が一声発しただけで
肩が動いて、怪しいものを見るかのような目でこちらを見てくるA

昨日の様子もおかしかったけど
やっぱり避けられてんのかな

でもここで引くのも違うよなぁ



山「BBQ参加する？」


「…するよ」


山「俺も行くけど」


「だから何」


山「絶対来いよな」



昨日より直接的な言葉で伝える


"お前といたいんだよ"って
わかってくれる…かな？



「生物学上の女子の参加率？」



山「BBQ伊野尾さん来ねぇよ」



ふーんって興味なさそうにつぶやいて
目線をPCに戻すA



う…やっぱり心折れそう…
だけど昨日、今日って２日くらいで
何も変わらない

そんなのわかっていたはず


というより、歓迎会の晩のことがあるから
マイナススタート？



山「晴れるといいな」



「そうだね」



天気の話なんて、会話の最終手段
これ以上話す内容はでてこず
今日も大したアピールはできずに
フロアに戻るのだった



.

…Wednesday→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す