4話 ページ5
累「・・・」
貴『だから、累・・・。
お前は、お前だ。
幸せになる権利がある。
それは、他の鬼も同様だ・・・。
鬼は、人が助けられなかった命で繋がっているものだと思っている。
虐げられ、誰も手をかさず・・・。
それを、鬼が手を差し伸べた・・・。
人間も鬼も結局は一緒なのだよ。
それを忘れてはいけないよ。
累・・・』
話が長くなってしまったな・・・。
累「うん。僕は、忘れない・・・。
僕は、A様の元でずっと生きる。
生きる時もﾀﾋする時も一緒だよ！」
累・・・。
貴『そうか・・・。
なら、食べようか。
琥珀糖を・・・』
累「うん！
A様が、唯一食べられる甘いお菓子なんだよね？」
貴『そうだ。美味しいぞ・・・。
他の甘いものは受け付けなかったが、琥珀糖だけは昔から食べられるんだ・・・。
あの人達が・・・俺の両親が俺だけの為に買ってきてくれた食べ物だからな・・・。
思い出の食べ物だよ』
カパッ
累「わー！キラキラしてるー！！」
貴『宝石みたいだろ。
俺は、宝石にも何も興味を示さない子でな。
そんな両親が心配して買ってきてくれたのが、この琥珀糖だ。
あの衝撃は今でも覚えているよ・・・』
累「そうなの？
僕、A様の家族に会いたい！！」
・・・ふっ。
貴『そうだな。いつか会わせてやりたいよ。
お前のこと、気に入るだろうな・・・。
あの人達は・・・』
ああ、懐かしい・・・。
けど、俺はここで生きていかなければならない・・・。
累「A・・・さま？」
心配させてしまったな。
貴『何でもないよ。
さ、食べようか』
累「うん！」
さっ！
パシッ
貴『累、食べる時は手を合わせて
いただきますだ。
感謝を忘れてはならないぞ』
累は見様見真似で・・・
累「いただきます！！」
貴『よく出来ました』
なでなで
累「パクっ
んんー！！おいひー」
幸せそうに食べるな。
累「おいひーよ！こふぇ！！
もっと、食べるー！！」
お気に召して何よりだな。
貴『沢山食べろよ』
幸せな顔が見れて嬉しいな。
累「A様は食べないの？」
心配されてしまった。
貴『俺は後で食べるよ』
累「ふーん」
累はそう言うと琥珀糖を一つつまんで俺に差し出した。
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流星 - とても面白くてウルッと来る作品で最初からずっと食い入るように読んでました！！続編楽しみに待ってます！ (5月1日 17時) (
レス) @page50 id: 650a6b2ab9 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年9月18日 17時) (レス) @page50 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
もちを愛す者 - あらやだ!!BLじゃないの~!(オカマ)お姉さん大好物よ~!← (2020年8月7日 4時) (レス) id: edd235e4c2 (このIDを非表示/違反報告)
炭 - この作品とても面白いですね、最高です^ - ^ 続き楽しみにしてます 更新頑張って下さい、応援してます(^-^) (2020年5月7日 1時) (レス) id: ffca10f92f (このIDを非表示/違反報告)
イロナツ(プロフ) - たっ、炭治郎!？お前、それはBL展開に成るからやめろ！ (2020年5月4日 15時) (レス) id: 7e1b00660a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月蝶ルーナ | 作成日時：2020年4月11日 16時
