お前達は、何様だ

23話 ページ24

累視点



女鬼が、A様から頂いたぬいぐるみが欲しいって言ってきて。




しょうがないから、大切なぬいぐるみをあげようと思う。





何がいいかな？




A様、買ってくれるって思ってるんだろうけど



今度はね、手作りで作ってもらうんだ。




今持ってる、このぬいぐるみね。




うさぎなんだよね。



そのうさぎの耳の付け根にはね、小さな蜘蛛のぬいぐるみが付いてるんだ。



この子達はね、A様が僕の為に作ってくれたんだ。




魘夢には、猫のぬいぐるみでね。




お星様が付いてるの。



僕達が肌身離さず持っているのは、作って貰ったからなんだよ！



これ以外なら、遊ぶ時に買ってもらったのだからあげる。



でも、このぬいぐるみは誰にもあげない。




僕達の宝物だから！




あ、これなんていいかも。




イノシシかクマか・・・。





選んでもらおう。





「ねぇ、どっちがいい？



このふたつのどっちかならあげるけど」




禰豆子「むう・・・」




女の子はイノシシじゃなくてクマを選ぶよね。





禰豆子「むう！！」




え？



累「イノシシがいいの？」



禰豆子「むうむう！」コクコク




竈門「伊之助と同じだからか？」




さっきまで、空気だったのに。



禰豆子「むう！」コク



貴『伊之助？



そうか、お前達にとって大切なやつか。



なら、少し手を加えてやろう』




禰豆子「むう？」




ありがたく思って欲しいよね！




貴『少し待ってろ。



累、あの中に紐と竹があったな』



あ、成程。




「うん！」




魘夢「手伝うことある？」



「竹、探してくれる？



僕、紐探すから」



魘夢「うん、わかった。



竹の筒なら持ってるから」





え！？なんで！？



そんなの持ってるの！？




魘夢「・・・」




あ、突っ込まないことにする。




魘夢「あった」




そう声がかかった。




「こっちもあったよ！！」




さ、持っていこう！！




「Aさまー！」





貴『お、あったか？』




「うん！」




魘夢「竹・・・」




貴『魘夢、ありがとう。



累も、ありがとう』




えへへ、手伝えてよかった！！





僕達は、2人で手を合わせた。






それで、笑いあったんだ(*^^*)




貴『ん。出来たぞ』



そうこうしてるうちに、出来みたい。




あのイノシシに、禰豆子？と同じ口枷が付いていた。



わー、流石！！



可愛い！！




あの子に、ぴったりな子だね。

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