お前達は、何様だ

15話 ページ16

A視点




貴『待たせたな』




随分、待たせたな。




富岡「いや・・・」




日が落ちそうだ・・・。



チラッ



冨岡義勇が、累達を見た。



富岡「コイツらが鬼か・・・」






貴『手を出すなよ』





富岡「わかっている。



お前と同じように鬼を連れている鬼殺隊員がいるからな・・・」



まじかよ。




コイツ、今日は言葉足らずじゃねぇな。






さて、行くか・・・。






累「僕達と一緒なの？



その鬼殺隊員の人って・・・。




A様、抱っこ〜！」




貴『はいはい』





魘夢「・・・」ギュー




魘夢が抱きついてきた。




貴『後でしてやるからな』



読み取った俺。



魘夢「・・・」コク



正解だったみたいだ。



貴『行こうぜ、今のままだと他の鬼が出るぜ』




富岡「嗚呼・・・」




鬼殺隊なんざに、興味はねぇが・・・。




自分たちの思考が正しいと思っているのは理解できないがな。



累「ふふふーん♪」



ご機嫌だな。



累「A様〜！」




歩いてる最中に累が話しかけてきた。



貴『何だ？』



累「ううん。呼んでみただけー♪」





ふっ。




貴『なんだよそれ』




富岡「・・・」ピクっ



空気の流れが変わった・・・。





魘夢「鬼がいます」





貴『そのようだな・・・』



だが・・・




貴『おい、隠れている鬼・・・。



今、その面を見せてみろ・・・。









二度と景色すら見えないようにするからな・・・。





分かったなら、失せろ』ギロ



そう俺は言った。





それで、逃げるかどうかはわからなかったが。




隠れている鬼「ひぃ・・・」




鬼は怯えて走って逃げてった。





富岡「っ！！(凄い、たったの威圧で鬼を追い払った。



だが、あの鬼が逃げれば他の人に害になる)」





貴『ふーん』



コイツ、あの鬼で二次被害が出ないようにしようとしてるな。






考える力はあるようだ。





が、今のこの間が勿体ない・・・。




貴『さっさと、するならしろよ。




その判断の遅さで鬼は町の方に走っていく。



そして、2次、３次被害が出るんじゃないのか？』





俺は、そういう鬼を見てきた。




だから、必要な時はやったりもした。






まぁ、主に累達がな。






累「・・・」シュル




シュパッ！！



おー、最高の切れ味だな。



貴『さっさと、とどめさせよ。




今は、俺の出番じゃねぇだろ。




てめぇは、鬼殺隊なら自分でころ、せよ』

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