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雑炊を食べる為にゆっくりと上半身を起こそうと体に力を入れる。すると、足首に激痛が走り思わず『いっ…た?!』と声を上げてしまった。
伊作『大丈夫かい?!言い忘れていたけど、足首を捻挫してとても腫れているんだ。数日は安静にしていないといけないよ…ごめん、早く言うべきだったね』
そこで私も今日の出来事を鮮明に思い出した。
そう言えばドクタケ忍者からあの子たちを守ろうとしたら自分が山の斜面を転がり落ちて捻挫して雨降ってきて雨宿りしてる時に…ん?そこからの記憶はやっぱり無いな…。
「うーん」と唸っていると、伊作くんの手が私のおでこに伸びて来て前髪を上げられたと思った次の瞬間には目の前に彼の整った顔があった。
私のおでこと彼のおでこがくっ付いているこの状況に驚きを隠せない私は体が硬直してしまう。そしてぶわっと顔に熱が集中するのを感じた。
相変わらずちっかいな?!てかほんと伊作くん顔整ってんな〜…じゃなくて!!!!
伊作『…熱はだいぶ下がったみたいだね。でも、念の為に雑炊を食べたら薬を飲んで…って、あれ?やっぱり顔が赤いな…どこか他に具合の悪い所があるんじゃ…』
私の熱の有無を確認した彼はそっと離れていくが、私の顔の赤さに気付いた途端再び心配そうに顔を覗き込んだあと、私の頬へ手を伸ばし優しく触れる。
その行動にすら心臓がドキリと飛び跳ねてしまった。
「だ、だだだだ大丈夫!そ、それよりお腹空いたなぁ」
これ以上近付かれてなるものか!私の心臓が持たん!
そう思うと慌てて話題を逸らし雑炊へと視線を向けた。
伊作『あ、そうだね。…はい、どうぞ』
すると伊作くんは少し名残惜しそうに私の頬から手を離し、そのままお椀を手に取り蓮華で雑炊を1口分掬い私に差し出してくる。
さも当たり前のように食べさせようとするのそのスタイルはどうにかならんものか…。断られると思うけど一応言ってみるか。
「あの…自分で食べれるからお椀と蓮華を頂戴?」
私がそう言うと案の定伊作くんは首を横に振る。
デスヨネ。シッテマシタ。
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のんさん(プロフ) - りっかさん» りょーかい!探して見る👀👀 (2023年1月17日 16時) (レス) id: fe8741111e (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - のんさんさん» アイコンは忍たまの30期の画像にしてる(した)〜名前はりっか、ricca7759どっちかで検索したら出てくるかな🤔 (2023年1月17日 11時) (レス) id: 478fa1c1b9 (このIDを非表示/違反報告)
のんさん(プロフ) - りっかさん» うそーーん!鍵ちゃうよーー!共通の人見つけれんかなぁwりっかちはアイコンと名前なにー?? (2023年1月16日 20時) (レス) id: fe8741111e (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - のんさんさん» のんちゃん見つからない!www鍵垢? (2023年1月16日 18時) (レス) id: 478fa1c1b9 (このIDを非表示/違反報告)
のんさん(プロフ) - りっかさん» わーいぃぃ!www 私の垢教えようか...!のんたんって検索して、シナモンのアイコン!プロフ見たら5/10 って書いてる!守一郎がいたら完璧にそれだ!ww (2023年1月16日 16時) (レス) @page48 id: fe8741111e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りっか | 作成日時:2022年11月5日 11時