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ヘムヘム『へムッ!』
雷蔵『それじゃあよろしく!』
するとヘムヘムは直ぐに匂いを辿り始める。しかしまたもや妙なのはここから。ヘムヘムは自分たちが来た道を戻り始めたのだ。
雷蔵『(確かこっちは八左ヱ門たちが乱太郎を追いかけて行った道に出るはずじゃ…ヘムヘムが間違っているとも言い難いし…とりあえずついて行ってみよう)』
疑問がいくつか浮上してくるが、それは全てヘムヘムについて行けば分かること。しんベヱの方は他の仲間に任せておけば間違いないと思いながら森の中をヘムヘムと共に駆ける雷蔵であった。
一方、右の道、つまりしんベヱが行った道の方では…
しんベヱ『あ〜ん!おろしてくださぁ〜い!』
しんベヱが罠に引っ掛かり網の中で鼻水を垂らしながら泣いていた。そしてそれを呆れたように見つめる文次郎、仙蔵、兵助、勘右衛門の4人。
仙蔵『…しんベヱ、何故お前が罠に引っ掛かっているんだ』
兵助『しかも俺たちが来る前から引っ掛かっていたけど…』
文次郎『日頃の鍛錬が足りんから罠に引っ掛かるんだ!このバカタレ!!』
しんベヱ『お説教なら後にしてくださいよぅ〜!』
勘右衛門『あ〜…Aが何処にいるのか教えてくれたら下ろしてあげる』
しんベヱ『そ、そんなの言える訳ないじゃないですか〜!わぁ〜ん!乱太郎〜きり丸〜助けて〜!!』
しんベヱは右の道、つまり忍術学園の実技の練習場のある方向へ逃げていた模様。そしてやはり自分が罠に引っ掛かり今の状況だ。
文次郎『それにしても、3つに分かれて逃げる事といい、こうして実技の練習場に向かう事といい…今回は一筋縄ではいかなさそうだな』
仙蔵『おそらくAの作戦だろう。実技の練習場がある事も誰かに聞いたのだろうな』
勘右衛門『とりあえずしんベヱは鼻をかめ…』
しんベヱ『はぁ〜い…ちーん!!!!』
勘右衛門から鼻をかむように促されたしんベヱは手ぬぐいにしては大きい布を取り出し鼻へと持っていき思いっきりかむ。
兵助『ん?しんベヱ、その布…』
何かに気付いた兵助が罠に掛かっているしんベヱに近寄り、網目から手を突っ込み布を手にする。
そしてまじまじと見たあと口を開いた。
兵助『これは…Aさんの上着?』
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りっか(プロフ) - 雅さん» 急にお兄ちゃんって呼ばれたらそりゃ赤面しますよねwwwでもあの二人の関係は先輩後輩であり兄弟でもありです!熱血ですもんね!2人して! (2022年11月5日 11時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 雅さん» 遅くなってすみません!!分かります(笑)何とも言えない気持ちがお腹の辺りをうずうずさせられました(笑)でも留三郎はやっぱ三男だったんだな〜って思いましたね。個人的にはあの面倒見の良さから下にも居るのかな?なんて思っていましたがどうなんだろう🤔 (2022年11月5日 11時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 浜守一郎さんの恥ずかしい表情と食満先輩がびっくりするぐらいの真っ赤な(?)表情、「可愛かったな…😳」っと思って(笑)※『籠城の記憶の段』のお話より。 (2022年10月22日 19時) (レス) id: 6b30a233dd (このIDを非表示/違反報告)
雅 - りっかさん» りっかさん…確かにヤバかったです…🥶私、恥ずかしいくて死にそうで涙が出てしまいそうですぅ…正直に『お兄ちゃん』って呼ぶのはやめて欲しいです…はい…😭🌀 (2022年10月22日 18時) (レス) id: 6b30a233dd (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 忍たま好きさん» 忍たま好き様ありがとうございます(´;ω;`)そう仰って頂けてとても嬉しいです…一日に1行程度しか書けない状況ですが今後ともよろしくお願いします! (2022年10月16日 20時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りっか | 作成日時:2022年8月21日 8時