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「え〜ん…ここから先はノープランなんだけど〜…」
乱太郎『もうここまで来たら行き当たりばったりしかないね…』
きり丸『俺もう疲れちゃった…』
しんベヱ『ぼくも…』
途中まで走っていた4人も前半で飛ばし過ぎたせいで少し走っただけなのに既に体力の限界。
「ちょっと待ってまさかここを行けって言うんじゃ…」
暫く道を進んでいると、途中で平らな道が途切れ坂道がずっと続いていた。山だから坂道があるのも仕方ないのだが、ここに来ての坂道は辛いものがある。それにここで立ち止まっていると直ぐに追い付かれてしまう。意を決したAは自分の頬を両手でペチンと叩いた。
「う〜…よし、頑張ろ!」
乱太郎『ほ〜ら!きり丸としんベヱも頑張ろ!』
きり丸『うへぇ…』
しんベヱ『ぼくお腹空いた…』
「はい、しんベヱくん。お饅頭」
しんベヱ『お饅頭〜!ありがとう〜!』
きり丸としんベヱを励ましながら坂道を登る4人。自分だけで逃げても良いけどなんて思っているAだがこの辺の地理に詳しくないので出来れば一緒に逃げたい。
坂道を半分くらい登ったところで後ろから物凄い勢いでこちらに向かって土を掘り進めるが聞こえてきた。嫌な予感がした彼らはゆっくりと後ろを振り返る。
「この音って…」
小平太『いけいけどんどーん!!見つけたぞ、Aーー!!』
乱きりしん・A『「ぎゃーーーーーー!!!!!!」』
嫌な予感は的中するもので、土の中から突然現れた小平太に4人は大絶叫。
小平太の後ろからは他の上級生も追いかけて来ていた。先程よりも来るのが早いのは、ノープランな上に体力が無くなっているから。こんな坂道じゃ直ぐに捕まると誰もが思った。
チャリン
その刹那、どこからともなく聞こえてきた聞き覚えのある音。
きり丸『ああ!俺の小銭〜!!』
「あ…きり丸くん危ない!」
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りっか(プロフ) - 雅さん» 急にお兄ちゃんって呼ばれたらそりゃ赤面しますよねwwwでもあの二人の関係は先輩後輩であり兄弟でもありです!熱血ですもんね!2人して! (2022年11月5日 11時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 雅さん» 遅くなってすみません!!分かります(笑)何とも言えない気持ちがお腹の辺りをうずうずさせられました(笑)でも留三郎はやっぱ三男だったんだな〜って思いましたね。個人的にはあの面倒見の良さから下にも居るのかな?なんて思っていましたがどうなんだろう🤔 (2022年11月5日 11時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 浜守一郎さんの恥ずかしい表情と食満先輩がびっくりするぐらいの真っ赤な(?)表情、「可愛かったな…😳」っと思って(笑)※『籠城の記憶の段』のお話より。 (2022年10月22日 19時) (レス) id: 6b30a233dd (このIDを非表示/違反報告)
雅 - りっかさん» りっかさん…確かにヤバかったです…🥶私、恥ずかしいくて死にそうで涙が出てしまいそうですぅ…正直に『お兄ちゃん』って呼ぶのはやめて欲しいです…はい…😭🌀 (2022年10月22日 18時) (レス) id: 6b30a233dd (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 忍たま好きさん» 忍たま好き様ありがとうございます(´;ω;`)そう仰って頂けてとても嬉しいです…一日に1行程度しか書けない状況ですが今後ともよろしくお願いします! (2022年10月16日 20時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りっか | 作成日時:2022年8月21日 8時