【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その13(夏編)

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これはもうやるしかないんだ、と私も腹を括る。だけど一つだけまだ問題が残っているので片手を挙げて学園長に物申す。

「はい！ちょっと待ってください！私は自他ともに認める運動音痴です。すぐに捕まる自信しかありません。いくら乱太郎くんたちが手助けしてくれると言っても…その、逃げる人を増やしたりしないと…」

学園長『ふむ…そうじゃな。では、Aくんにはこれを着けてもらうとするかな』

そう言って学園長は私に赤い紐を2つ手渡してくる。

学園長『この紐を体の見える位置に着けておくのじゃ。その身に付けた紐を全て取った後、Aくん自身を捕まえることが出来るということにしよう。紐を連続して取ることは不可能。1つ取ったら時間を置いてAくんを探しに行くことが条件じゃ。良いな？』

ん〜…やっぱり増やしてはくれないかぁ。
まぁ、何とかなる…かな。いや、何とかならんよなぁ…乱太郎くんたちには悪いけどこの子達が手助けしてくれると言っても不安要素しかない…。

6年生・5年生『はい！(…ということは、合法的にA(さん)に触れられるってことか)』

何か6年生と5年生がめちゃくちゃこっち見てくるんだけど気のせい…？
私が宝物なら見てくるのは当たり前か、なんて思っていると乱太郎くんが私を見上げ問いかけてくる。

乱太郎『それで、Aお姉ちゃん、その紐どこに着けるの？』

「え〜…何処がいいかなぁ。見える所なら無難に手首がいいよね、足首とかだと万が一取れた時に気付かないかもだし」

きり丸『一つは首にしといたら？手首も振ってたら取れるかもしれないし』

「え、首？ん〜…でもきり丸くんの言う通り、手首でも気付かないうちに取れちゃうかもね…それに、要は取られなきゃ良いんだし…一つは首に巻いておこうかな。悪いんだけど、結んでくれる？」

2つの紐をしんベヱくんときり丸くんに手渡し、結んでくれるように頼む。
結びやすいようにその場にしゃがみ込んだ。私の後ろにしんベヱくんが回り、右手首にきり丸くんが紐を結んでくれる。

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