【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その13(夏編)

◎13-40 ページ41

ほら！やっぱりこうなるんじゃん！！
こうなると学園長には逆らえない…私たちは渋々この面倒な戦いに巻き込まれることになった。

学園長『今回の勝負の方法じゃが、前回同様宝探しにしようと思う』

きり丸『お宝〜！』

お宝という言葉に反応したきり丸くんは目を銭の形に変えて涎を垂らしていた。

「きり丸くん、本物のお宝じゃないと思うから落ち着いて…」

宝探しって、この間みたいに高級お菓子とかにするのかな？
いや、でもガチンコ勝負にお菓子をお宝に選ぶかなぁ。そう簡単には見つけられない物をお宝にするとなると…待てよ、そもそも何で私たちが参加することになったのかを考えれば答えは決まってるも同然じゃ…

学園長『そこで、お宝となるのは…Aくん！お主じゃ！そして乱太郎、きり丸、しんベヱにはAくんが逃げる補助をしてもらう！』

乱きりしん『えぇぇ〜？！？！！！』

「やっぱりね…って、は？！？！！」

そう思ってたけど、そう思ってたけどさ！！私がお宝って訳わかんないこと言わないで欲しいんですけど？！！
私達も驚いたけど、それより驚いているのは土井先生と山田先生の2人。目をこれでもかと見開いている。

土井『Aくんが？！』

山田『お宝？』

驚いている私たちを他所に学園長は言葉を続ける。
誰か止めてよこのハチャメチャ老人を…。

学園長『Aくんを早く見つけてワシの所へ連れてきた方を勝ちとする』

宝探しより隠れ鬼的なやつじゃん…。
しかも私も？運動音痴なの知ってるでしょ？！すぐ捕まって終わりじゃんか！

きり丸『お宝？A姉ちゃん…A姉ちゃんがお宝？お宝？』

土井『きり丸、落ち着け！』

きり丸くんは私がお宝と言われて困惑しているようだ。それを土井先生が宥めている。

木下『学園長先生、5年生の方が1人少ないのですが不利ではないでしょうか』

学園長『うむ…確かにな。それでは5年生チームにヘムヘムを入れることにしよう！』

ヘムヘム『ヘムゥ！』

え、待ってよ。ヘムヘムが居るなら直ぐ見つかるじゃん。匂い辿られて終わりじゃん？勝ち目なくない？！

学園長『山田先生と土井先生には審判をやってもらおう』

土井『仕方ありません』

山田『言い出したら聞かないんだから…』

土井先生と山田先生も腹を括ったようで渋々承諾をした。

◎13-41→←◎12-39

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す