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文次郎『ちょっと待て…それじゃあさっきから聞こえるこの大声の原因は…』
きり丸『あぁ、もしかしなくても僕のせいッスね』
文次郎『開き直るな、バカタレ!』
やっぱり!!無理、もう無理。そう思った時には勝手に口が動いていた。
「………く」
乱太郎『え?』
「………てく」
留三郎『A、どうした?大丈夫か?』
小平太『大丈夫なわけないだろ、苦手な蛙が学園中をウロウロしてるんだぞ』
「こんなとこ…出てくーー!!!!」
そう叫ぶと私は門を出て帰って来た道を一目散に走る。
仙蔵『あ、A、どこに行く!』
「大木先生んところに帰るーーー!!!!」
小平太『大木先生のところに行っても蛙は居るぞー!』
文次郎『呑気にそんなこと言ってるバヤイか!』
「あーあーあー…ざ、雑渡さーーーん!!助けてーーーーー!!!!」
後ろで聞こえた小平太の言葉に確かにそうかと何故か冷静な判断が出来ると、ハッと思い付いた人の名を大声で呼んだ。
雑渡『呼んだ?』
すると直ぐに雑渡さんが目の前に現れたので急ブレーキをかける。
留三郎『なっ…曲者!!』
「ざ、雑渡さん!暫くの間私を飼ってください!?」
自分でも何を言っているのか分からないくらいパニックになっていた。とにかくここから逃げられたらそれでいいんだ!!
伊作『Aさんパニックで変なこと言ってる…』
雑渡『…君さえ良ければ良いよ。おいで』
雑渡さんは私の言葉に目をぱちくりとさせ数回瞬かせたあと、目元を細めると私に向かって両手を広げる。
「ありがとうございます!お世話になります!!」
雑渡さんの腕の中に飛び込むと、彼は私を軽々と抱き上げた。
その様子を見ていたみんなが慌て始めるが、私は蛙から逃げれる安心感でホッとしていた。
八左ヱ門『え?!ちょ、あれヤバいんじゃ…』
仙蔵『ヤバいどころの話ではないぞ…Aを追うんだ!』
「ぎゃっ!!ざ、雑渡さん早く逃げてください!!」
雑渡『それじゃあ、しっかり掴まってるんだよ』
きり丸『えー…もしかして大事になってます?』
文次郎『もしかしなくても大事になってるだろうが!!お前たちは先生方に知らせて来い!』
この後学園を巻き込んだとんだ騒動になったのは言うまでもない。
たかが蛙、されど蛙。私にとっては一大事だったのだ。
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雅 - 喜八郎君、何か変な妄想していたように見えますけど…まさか…😅 (2022年8月22日 9時) (レス) id: a9b76d2ca4 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» 出てくる度にてっんっし!てっんっし!って言っていたら友人に真面目に五月蝿いって怒られたのを覚えてます(遠い目)ありがとうございます!おかげさまで続編に行けました!何だかんだ毎日更新出来ているのであっという間でした(笑)これからもよろしくお願いします! (2022年8月22日 7時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - りっかさん» 天使ですよね!! 色んな所で救ってるのが女神 後関係ないんですけど続編おめでとうございます!! 性格も優しそうでふんわりしてるし!! 友達になりたいwww (2022年8月21日 10時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» そう!めっちゃくちゃ美人なんです!!最初出てきた時、は?!何この天使!!って思いました(´˘`*)あの掴みどころのない性格がすんごいそそります…ハリーポッターの登場人物は基本的にハリー救ってくれますよねぇ! (2022年8月21日 8時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - りっかさん» ルーナちゃん 可愛いですよね!! 美人だし!! ルーナちゃんって色んな言葉でハリーを救ってるしね(分からんけどwww) (2022年8月20日 10時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りっか | 作成日時:2022年7月30日 19時