【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その13(夏編)

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大木『A!ほぉ〜ら、でっかいミミズじゃ！どうだ？怖いか？』

「いえ全く。それだけ太くて立派なミミズが居るのであればこの土壌は最高のものでしょうね」

小平太『A！ほら見ろ蝉だ！』

「蝉は一週間の命と言われてるけど、長くて一ヶ月は生きるんだって。それでも短命だから離してあげなさい。あと蝉は怖くないから五月蝿いけど」

仙蔵『A、蝶はどうだ？』

「蝶？可愛いけど、作物に卵を産み付けるのはちょっと頂けないよねぇ…仕方ないけどね。私はアゲハ蝶が好き」

文次郎『カマキリはどうだ？』

「カマキリは一度指を切られてから腹が立つかなぁ。触れるけどさ〜」

留三郎『バッタは？』

「バッタを捕まえた時ってめちゃくちゃ嬉しくない？おりゃ！って感じで楽しいよね〜」

長次『…カブトムシ』

「カブトムシとクワガタって朝夕の時間帯が捕まえやすいんだって。今の時間に見つけたの？凄いね！見せて〜…わ！角が立派だ！」

伊作『Aさん、この薬草は？』

「…伊作くんが怪我して帰ってくることの方が怖いんよ。どこまで薬草採りに行ってたの」

昼ご飯を食べ終えた私たちは、昼から畑の草むしりをしている。
まぁ、草むしりを黙々としているのは私だけなんだけど。他のみんなは虫を捕まえるのに必死。

「はぁ…少し休憩」

畦道に腰を下ろして竹筒で水分を摂る。6年生と大木先生もぞろぞろと私の近くに来て同じように腰を下ろし始めた。

小平太『あー…Aの苦手な物が全く分からん』

仙蔵『ここまでとは…想定外だ』

本気で悩んでいるみんなが面白くて笑ってしまった。そんなことで悩む必要なんてないのに。

「あははっ、もう諦めなよ〜。そのうち分かる日が来るよ」

留三郎『ん？』

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