【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その11(夏編)

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「与四郎さんって不思議な人ですね。空気が和むっていうかなんていうか…」

与四郎『与四郎』

「はい？」

喜三太くんもそうだけど、何だか掴めないところがあると言うか不思議な空気感というか…そんな感じがするなぁと思いそのまま口にするや否や、与四郎さんは優しく微笑みながら私に言う。その表情に不覚にもドキリとしてしまった。

与四郎『さっきも言ったけどよ、与四郎さんじゃねーで、与四郎って呼んでくれ。それからオラも留三郎とよまんどしだ敬語はなしにすーべ』

「え…っと、それじゃ、よ、与四郎…」

与四郎『んだ。その方がしっくりくるべ』

留三郎くんにそっくりの与四郎のことを呼び捨てにするのは些か抵抗があるが、二度もお願いされると断るのも何だかなぁ…と思い承諾をする。すると彼はにっこりと笑ってくれた。
前に一度、勘右衛門から名前呼びについて聞かれた時に呼び捨ての方が楽なんて答えたけど、どうも6年生を呼び捨てにするのは抵抗があった。…小平太は別。

平太『何だかお二人いい感じですね〜…』

喜三太『はにゃ〜与四郎先輩、顔が良いから〜』

作兵衛『食満先輩にそっくりなんだからそりゃ顔が良いに決まってんだろ』

しんベヱ『そんなことより早く食べましょうよ〜…』

守一郎『食満先輩…あのままで良いんでしょうか。俺としてはAさんが他の人と仲良くするのを邪魔したくはないのですが、何と言うか…モヤモヤすると言うか…』

留三郎『(おそらくだが与四郎もAのことを気に入り始めている…もしくは既に、ということもある。だがここで変にいちゃもん付けたら空気が悪くなる可能性があるから…)まぁ…Aに知り合いが増えるのは嬉しい事だからな。今は見守ろう』

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