【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その11(夏編)

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留三郎『おぉ、美味そうだな』

平太『本当…どれも美味しそう〜…』

しんベヱ『あれ、このお菓子、なかなか手に入らない高いお菓子だよ』

「えっ」

しんベヱくんの何気ない一言でみんなのお茶菓子に伸びる手がピタッと止まる。
実家が裕福な家庭で食べることが大好きなしんベヱくんが言うのだからおそらく間違いない。
待って待って待って…このお茶菓子が高級品ということは、他のももしかしなくても高級品なのでは…？
いやてか私のためだけにわざわざ買ってきたくれた事実が受け止めきれないんだが！まさか渡す人間間違ってたりしないよね？！

与四郎『ははっ、Aはその人に大切にされてんだーな』

一人でわたわたとしていると与四郎さんがにっこりとした笑顔でそう言い放った。
そ、そうなのかな…そう捉えてもいいのかな。えぇ〜でも高級なお菓子って分かったら何だか手がつけられなくなっちゃうよ…。ど、どうしよう。

与四郎『…Aは面白い女子だんべな〜。笑ったかと思いきや慌てふためーて、そんで次はしゅんとしちゃってよぉ。何考えてんのか分かんねーけど、そんなに深く考えることねーべ。みんなでお茶菓子食べて美味しかった〜ってなったら良いべさ、な？』

与四郎さんの言葉に目をぱちくりとさせたあと思わず「ふふっ」と小さく笑ってしまった。
確かにそんなに深く考え込むことでもなかったな。
利吉くんが厚意で買ってきてくれた物だもんね、食べなきゃそれこそ失礼だよね。

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