【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その11(夏編)

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伊作『何だか凄い声が聞こえたけど…って、Aさん？！』

留三郎『ばっ、何やってんだあいつ…！』

文次郎『こら、やめんか！』

私の声を聞きつけた6年生がわらわらと集まって来る。
私は出茂くんに馬乗りになられ、胸ぐらを掴まれていた。私も負けじと彼の胸ぐらを掴んで至近距離で睨み合っていたところだった。

留三郎くんと文次郎くんが大慌てで私と出茂くんを引き剥がす。留三郎くんが私の腕を掴み立たせてくれた。背中側一面が砂で汚れていたのか、仙蔵くんが無言でぽんぽんと払ってくれる。
一方の出茂くんは文次郎くんに羽交い締めにされていた。
私と出茂くんは荒くなった息を整えるべく肩で大きく息をする。

小平太『まぁ、2人とも落ち着け！それにしてもAが珍しいな。何があったんだ？』

小平太に落ち着けと言われる日が来るとは思わなかった。

「こいつが…この人が小松田さんのことを馬鹿にするから…！それにちゃんと仕事してくれないし！」

鹿之介『馬鹿にしたのはお前もだろ！それに仕事はしている！お前が回す仕事は全部雑用ばかりだから文句を言ったんだ！』

「事務の仕事は雑用じゃないって言ってんでしょ！自分のこと優秀だって言ってるくせにまだ分かんないの？！」

鹿之介『っ、なんだと！？もう1回言ってみろ！』

「何度だって言ってあげるわ！幼い子でも分かることをあんたは分かってないんですねーー！！！！」

仙蔵『これじゃ埒が明かん。長次、伊作、Aを連れて行くぞ。文次郎たちはそっちを頼む』

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