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「えーと…ここかな。扉空いてるけど入っていいのかなぁ…すみませーん、誰かいますかー？」
見取り図を頼りに倉庫まで来たは良いが、倉庫の周りも倉庫の中にも人がいる気配がない。倉庫の扉は開けっ放しにしてある為、少しだけ中を覗いてみる。
「…誰もいない。吉野先生んところ戻るか」
？『事務のAさん』
「え…」
後ろから声がして振り返ると、深緑色の忍び装束を身にまとった、色白でサラサラの紫髪の美形がこちらを見ている。
深緑色ってことは6年生かな…？
「あの、私、吉野先生から言われて作法委員会のお手伝いに来たんですけど…作法委員会の方ですか？」
仙蔵『はい、話は聞いています。私は6年い組の立花仙蔵と申します。作法委員会委員長を務めています。どうぞよろしく』
そう言って軽く笑みを浮かべながら差し出される右手。その右手に自分の右手をそっと添える。
「こちらこそ。改めまして、音無Aです。よろしくね、えっと…立花くん」
仙蔵『仙蔵で構いません、Aさん』
「あ、分かった。じゃあ、仙蔵くん。敬語使わなくても大丈夫だよ、堅苦しいの苦手なの」
仙蔵『…では、遠慮なく。A、早速だが作業に取り掛かろう。あちらに既に用意してあるから』
「…あ、う、うん！分かった！」
不意に呼び捨てにされてビックリしてしまった。
美形から名前を呼ばれるとどうも心臓に悪い…。
仙蔵くんの隣に立ち、既に掃除の準備がしてある場所へと向かった。
仙蔵 side
こんなにも早く彼女をお目にかかれるとは。
先程、顧問の斜堂影麿先生から事務のAさんを助っ人として呼んだと伝えられた。
願ってもいない事だった。既に彼女の噂は学園中で広まっており、注目の的。そんな彼女といかに自然に接触するべきかと考えていた矢先の出来事であった。
私の隣を歩く彼女は、全てが小さく雑に扱うと直ぐに壊れてしまいそうだ。
挨拶をした時に手を重ねたが、あまりの小ささと細さに驚きを隠せなかった。
女性に触れるという行為自体なかなかないからな。
そして、人懐っこい笑顔、親しみやすい性格。
「…皆が気にするのも無理はない」
『ん？何か言った？』
「いや、気にするな。独り言だ」
だが、まぁ、そう焦ることは無い。
先程名前を呼んだ時に少しだけ表情が変わったのを見逃さなかった。
少しずつでいい。距離を縮めていこう。…いずれ、私のモノに。
仙蔵 side end
ーーー
今更ですけど三禁なんて知ったこっちゃないです！
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りっか(プロフ) - 住人さん» ようそこ沼へ！！！！大歓迎です♡嬉しいお言葉ありがとうございます！！！！ぼちぼちになりますが頑張りますのでよろしくお願い致します！！！！ (2023年2月18日 9時) (
レス) id: 478fa1c1b9 (このIDを非表示/違反報告)
住人 - 最近沼に落ちてきました。しばらくここでお世話になります！これから猛スピードで最新話に追いつくので更新頑張ってください!! (2023年2月15日 22時) (レス) id: c00a4cd404 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - スイちゃんの姉貴的存在のご友人さん» うぎゃ！！ありがとうございます！その一言がとても嬉しいです(；；) (2023年1月24日 13時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんの姉貴的存在のご友人 - 良き (2023年1月20日 21時) (レス) @page5 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 銀蘭さん» ぎゃあああああああああ！！ありがとうございますううううう( ´:ω:` )ありきたりな設定でほんっと申し訳ない思いもありつつ私の妄想に付き合って頂いて…これを励みに頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いいたします！！！！！ (2022年1月23日 3時) (レス) id: c181ad41b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りっか | 作成日時：2021年12月17日 16時
