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部屋に入ると、


見たくもない図案とそれを引きちぎった跡。









アホなんか、俺。



結局やり直しやんか…









やりたいこともやるべきこともなくて、

親を継ぐように建築士になった。



高校で仲良かった照史の志望やった

ってことが後押しして、今に至る。





照史はいくつか資格とってたけど、

結局今は居酒屋の店主で落ち着いてる。



似合うし、照史らしいけど、









俺を置いていかんで欲しい









…なんてわがままやな。









「んーーー、」









ほんまは9時には仕上がっとるべきそれは

なんとも普通。


凄く独創的なわけやないけど

少し遊んでるくらいの…



でもそんなんどの図案にもあることやから、

結局普通やねんな。








この仕事を始めてすぐは色んな賞を獲った。






あんときは、確かに楽しかった。





夢中やった。









いつから苦しくなったんやろ…。




 









『名前はまだない』









どっかの文豪を文字った彼の言葉は

嘘っぽいのに本当にみせる力があった。



彼の存在自体が不思議と感じさせるもんやったから。

 









「気になる…」









その消えそうな肌に触れたい。









…なんて、キモいな、俺。

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アイバ(プロフ) - 紗 彩さん» コメントありがとうございます( ; ; )見切り発車でどうなるか自分でもわかりませんがお楽しみください笑 (2020年12月23日 23時) (レス) id: b9676821e6 (このIDを非表示/違反報告)
紗 彩(プロフ) - 初めまして!このお話に惹き込まれて、思わず、コメントしてしまいました!!お話の続きがすごく気になって仕方ないです!!これからも応援しています!更新、頑張ってください!! (2020年12月21日 0時) (レス) id: db182e3ac0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アイバ | 作成日時:2020年12月17日 22時

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