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ピロン









亜嵐今日来れる??
A行けるけど…亜嵐くん大丈夫?
亜嵐ん?何が?
A忙しいでしょ?
亜嵐俺がいいからいいの!
Aわかった!








学校が終わってから確認してみると久々に来てた亜嵐くんからのLINE









とりあえず呼ばれたから行くか!









亜嵐「A〜っ
久しぶり!おいで」








って言いながら亜嵐くんは部屋に入れてくれた。








『お久しぶり!
忙しい中ごめんね…
時間大丈夫なの??』








私がそう言うと顔をしかめる亜嵐くん








亜嵐「俺の心配はしなくていいよ??
疲れるでしょ??だから何も考えなくていい」








『う、うん。』








どこか亜嵐くんに怒られているようで怖かった。









普通のカップルみたいに表でデートもできない、買い物もできないことくらい承知で付き合ったのに、









街を歩いてすれ違うカップルを見る度に羨ましくなる。








"あぁ、私も亜嵐くんとこうなれたらなぁ"って









自分でもわかってる、こう思い始めたらもう終わりだ、って。









そういえば、テスト前に言ってたこと実現してないなぁ。








"テスト終わったらどこか行こっか"って。









まぁ、アルバム発売までの期間とか被ってしまったってこともあるんだろうけどね。








もういっそうのこと亜嵐くんのこと嫌いになりたい、









そうすれば楽になれるでしょ、こんな思いしなくて済む。









私がソファに座ってボーッとしていると横から話しかけられた。









亜嵐「今何考えてた?」








私はそう聞かれてドキッとした。









『え、別に何も考えてないよ?』









私がそう答えると少し不安そうな顔をしてまた私を見つめる亜嵐くん。









ギュッ









亜嵐「たまにはさ、甘えてよ。」









亜嵐くんに抱きしめられた私は呆然としていた。









亜嵐「Aがずっと1人で抱え込んでるって分かってる、俺。
ずっと何もすることが出来てない、だからいつか離れていってしまう気がするんだ、最近。」








そう言いながら亜嵐くんは私を抱きしめる力を強める。








すごくか細い声で言う亜嵐くんに私は支えられてないんだ、って思わされるのと同時に愛されてるんだって思えた。








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作者名:みお | 作成日時:2018年9月19日 23時

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