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Alan side
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自販機までずっと楽屋で話してたことが頭から離れなくて、
気がついたら自販機の前にいた。
何飲もうか…
「あれ?亜嵐じゃん」
その声は今は会いたくない先輩だった。
『岩さん…』
岩田「今日GENEも一緒か!(笑)…って何でそんな暗いの?」
『いや…えっと』
これは本当のことを言った方がいいのか、
それとも嘘をついた方がいいのか。
って考えてたら岩さんの方が先に話してきて、
岩田「もしかしてさ…Aのこと?」
『えっ』
A。しかも呼び捨て?!
そ、そこまで進んでたの?!
『まぁ、そーです。』
俺が少し申し訳なく言うと、岩さんは反対に陽気な感じになった。
岩田「もしかしてあの噂信じてる感じ?」
『半信半疑です。』
俺が言うとため息をついて
岩田「あれ信じんなよ?あれは嘘だから!
まぁ、少なくとも俺はそうなりたいとは思うけど…」
『えっ?!』
思いもよらない言葉が岩さんの口から出て、
驚きが隠せなかった。
岩田「まず、俺たち付き合ってないし。
でも、俺は好きだよ、Aのこと。
まぁ勝ち目はないけど…」
『勝ち目…』
岩田「好きな人がいるんだってさ。
まぁこのままだと誰かに取られちゃうかもよ?
俺か、俺以外に。んじゃ、俺行くわ」
『あ、はい。
ありがとうございました!』
そっか、付き合ってはないんだ。
安心したような、さらに不安になったような…
ガチャッ
『ただいま』
「「おかえり」」
隼「なんかテンション低すぎません?」
『いや、さっき岩さんに会った。』
「「え?」」
『聞いたけど、付き合ってはないって』
裕太「なら、まだよかったな」
『ん、まぁ。うん。』
良かったのか悪かったのか。
これから岩さんに会ったら複雑だわ。
『はぁ…』
まじでもうため息しか出ねえ、
Aに会おうと思えば会える。
龍友くんとか隼に頼めばいいことだし…
でもそんな勇気は俺にはない、と思う。
会いたいとは思うけど、
いざ会った時どんな言葉を、どんな行動をしたらいいか分からない。
どうしたらいいんだよ。
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作者名:みお | 作成日時:2018年9月19日 23時