巡る時間の中で (ページ23)

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Alan side

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China ツアーが終わって帰国してから数日後。

いつもみたいに楽屋でわちゃわちゃしてる。

俺は携帯をいじったり、ボーってしたり…

裕太「そういや、龍友くんのLINEのアイコン画像の女の子どっかで見たことあるねんけど…」

っていう裕太くんの言葉が耳に入ってきた。

そういや、龍友くんのアイコン変わってたけど、よく見てなかったわ。

どれどれ、どんな可愛い子なのか…

『えっ…』

思わず声が出てしまった。

思っきり龍友くんの方を見る。

龍友くんは少し苦笑いで俺を見る。

涼太「この子俺も見た事ある。」

『俺の彼女…だった子。』

今でも好きだけど、って付けたいくらい。

関口「あー！あの子か！覚えてる！」

玲於「でもなんで龍友くんが？
何付き合ってんすか？」

龍友「付き合っとるわけないやん。
普通に友達や、なぁ隼？」

隼「はい、僕も時々会ってますよ、友達として」

なんだ、2人とも会ってたのか…

俺、迎えに行くから待ってて、とか言ったんだだけ？

なんであんな無責任な事言ったんだろ。

そりゃ、俺だった今でも気持ちは変わってない、

だけどAはどうなんだ？

さすがに好きな人いるか…

隼「まぁ、その女の子の正体もわかったことだし…」

って言って話をそらす隼。

その気遣いに助けられたような少し傷ついたような…

『ちょっと飲み物買ってくるわ』

そう言って楽屋を出て自販機に行く。

少し廊下を歩いて自販機のところへ着くと

後輩のランペが数人。

『あ、ランペ』

「「こんにちは！」」

壱馬「あ、この前Aさんに会いましたよ！」

『A…』

慎「すんごい嬉しそうに亜嵐さんの話してましたよ」

樹「メイクも上手いし完璧ですね」

『メイク？』

海青「…あ、えっと、この前僕達のツアーでメイクさんが1人足りなくてヘルプで来てもらったんです。」

なんだ、夢叶えてたんだ。

そっか、じゃあランペのみんなもAと会って仲良くなってんだ。

それにしても俺の話笑顔で話してたって…

期待してもいいのかな？

時間だ、って言ってランペのみんなは礼をして去っていった。

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