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『…はぁ』









朝起きて見るともう横には亜嵐くんはいなくって、








温もりを確かめようと手を置いてみるともう冷めていた。








『そんなに早くに行ったんだ。』









携帯を確認してみても何もメッセージはなかった。









リビングに行ってみると合鍵だけが置いてあった。








『さ、私もご飯食べて出てかなきゃ。』









そういや引越ししなきゃだなぁ。家バレちゃってるし…








まぁとりあえず手紙だけ置いてかなきゃ。








連絡先も削除して…








隼くんには連絡しとかなきゃね(笑)









A隼くん!連絡できなくてごめんね
全然!最近学校行けてなくて…
A今度来た時話そ!
そだね!
A仕事中にごめんね、じゃまた!









私がもしここに別れの手紙を置いていったら、








多分隼くんにも言われるんだろうな、なんで別れたの?って。








聞かれた時はちゃんと理由も話すつもり。







ご飯を食べながら手紙の文を考える。








別れる理由も私の思っていることも全部書きたいんだけど、








書きすぎても量が多くなっちゃうだけだし、








短めに伝えれる文を考える。








30分かけて考える。









亜嵐くんの家に置いてある私のものを思い当たる分だけカバンに詰め込む。









そして準備は出来て、あとは手紙を書くだけになった。









"亜嵐くんへ"

亜嵐くん、あなたのことは一生忘れません。
私の青春に色をつけてくれた大切な人です。
私は貴方のことを好きになってよかった、と思っています。でも、私は時間が流れていくにつれてわがままになってしまいました。やはり、私とは違って学校でも人気者だった亜嵐くんは芸能界にいても人気者で、外で一緒にいることや話している時に私は不安になりました。こんな大事なこと直接話すべきだったと自分でも思うけど、こんな私だから逃げるしかありませんでした。だからせめて、自分の字で亜嵐くんに伝えようとこの手紙を書きました。

亜嵐くん、私にたくさんの青春と愛をありがとう。
あなたと過ごした日々は一生忘れません。
永遠に大好きだから。

亜嵐くん
大好きだよ。



"Aより"








私は荷物を持って部屋を出た。








『亜嵐くん、ありがとう。


そして、さようなら。






__大好きだよ。』









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作者名:みお | 作成日時:2018年9月19日 23時

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