215.これからも、ずっと。 ページ6
私の腕を掴む大野さんの手の力で、声で、
『あぁ…夢じゃないんだ』
と思った。
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涙が出た。
戸惑い。焦り。不安。自惚れ。期待。
きっとどれにも当てはまる感情。
そんな感情が一気に入ってきて、もうコントロールなんて出来っこなかった。
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「っ……、ぅっ……そ……」
智「ほんと」
「っ…だっ、だって…だって、」
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やだ。私今、子どもみたい。
泣いて、感情が分かんなくて。こんな状況について行けなくて。
まともに話せない。
ただ涙が止まんない。震えが止まんない。
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「っ…だっ…て……大野さんっ…」
智「…うん」
「だっ…て……」
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俯きながら泣きじゃくって、何を言いたいのか、何を言ってるのか分からない私の側に静かに近付いてきた大野さんが…
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.
「っ…⁉」
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優しく私の肩を引き寄せて、力強く肩を抱かれた私はふわっと大野さんの胸の中。
大野さんの優しい匂いが私の脳をグワンと揺らす。
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智「…まだ、…間に合う？」
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大野さんの声が…こんなに近くに感じる。
ゆっくりと大野さんの背中に腕を回して
ぎゅぅ…っと服を握る。
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「っ…、」
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私は…大野さんに引取ってもらった時から、全てが変わったんです。
いろんな感情を教えてもらったんです。
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「私はずっと…」
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優しさ、温もり、…恋。
ずっと…ずっと…これからもずっと、もう
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.
「大野さんしか好きじゃないですっ…」
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.
【END】
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な り き(プロフ) - satoshiki1126arさん» え〜〜もうめっちゃ嬉しいですっ(><)！！！結構、私的には不完全燃焼だったんで…(^^;)そう言って頂けてホント嬉しい限りです！！！わざわざコメントありがとうございました(^^)！！ (2019年10月27日 23時) (
レス) id: 5f402c1bf7 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiki1126ar(プロフ) - 最高すぎて最後はウルウルきてしまいました笑笑 (2019年10月24日 15時) (レス) id: 4de6c51320 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：な り き | 作成日時：2019年8月18日 16時
