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125.私を呼ぶ大好きな声 ページ6
奈々「…、A。大野先生なんて？」
隣で静かに私が電話をしているのを見ていた奈々が
俯いてる私を心配そうに覗き込んだ。
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「…奈々」
奈々「…ん？」
「……私ね、もう１回大野さんに告白する」
奈々「っ、ほんと？！」
「でね、告白してキッパリフラれようと思う」
奈々「……、え…？」
奈々の声が小さくなった。
奈々「…え、あのさ、…Aはそれでいいの…？」
「…うん。私、もう１回フラれないと諦められないと思うの。１回フラれて未だに好きな私が諦めきれるかなんて、分かんないけど…。でもっ、この気持ちに区切りをつけたいの」
さっきまで奈々を見ずに独りでに喋っていた顔を
奈々に向けて、眉を下げて私を見ていた奈々と目を合わせる。
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奈々「…、そっ、か…。Aが決めたんなら…私は応援するよ」
「…奈々、ありがと。じゃ、ちょっと行ってくるね！」
強く決心をして、飲んでいたジュースを置いてスッと立ち上がった…ら、
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智「っ…Aちゃん…！」
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私が今から会いに行こうと思っていた大好きな人が
険しい顔して私を見つけて、私の名前を呼んで走ってきた…。
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作者名：な り き | 作成日時：2017年10月16日 14時
