155.伝わる温度 ページ36
私の前に差し出された大野さんの手を、恐る恐る
キュッ…と握ると
大野さんが、私よりも強い力で握り返した。
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「っ…!!?/」
それにビックリして…でも、嬉しくて
全身の体温がグーッと上がるのが分かった。
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智「Aちゃん何見たい？」
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私と手を繋いでる事なんか全然気にしてないかのように私に話し掛ける大野さん。
そんな自然体な大野さんに対して私は
手汗は凄いは、顔は真っ赤だ、身体はカチンコチンだはで、全然上手く出来ない…。
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智「Aちゃん？」
「ぅあ、ハイッ！！？！？」
智「…、ふふっ(笑)何その返事(笑)」
「ぇ、…あ…、//」
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っ…、は、恥ずかしすぎる………///(泣)
声裏返っちゃった……!!!//
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智「…(笑)」
「、あ、あのっ…大野さん！」
智「ふふっ…、ん？(笑)」
「わ、笑い過ぎですっ…！」
智「あぁ、ごめんごめん(笑)……、フハッ(笑)
だぁめだ笑っちゃう(笑)」
「っ、大野さんっ…！//」
智「悪ぃ…(笑)抑える…(笑)」
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悪ぃっ…！？今、“ 悪ぃ ” って言った！！？！？
大野さん普段崩れた言葉あんまり言わない印象だったけど…。
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……もしかしたら、割とそういう言葉も使ったりするのかなぁ。
だとしたら、そういう大野さんも見てみたい……。
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智「はぁー、…ふふっ…(笑)」
「……」
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いや…、
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“ 見てみたかった ” な……。
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作者名：な り き | 作成日時：2017年10月16日 14時
