145.離れましょう ページ26
あんな事があっても熱のある私を一生懸命看病してくれて、お陰で次の日には体調もほぼ完治。
あれから1週間。
私はある事を決意した。
.
.
奈々「えっ…A、お母さんと暮らすの？」
.
私が選択したのは、大野さんから離れるということ。
.
.
「うん」
奈々「…でも、なんで急に…、てゆうか大野さんは…？」
「だから…」
奈々「いや、うん。…わかってる、わかってるけどさ…。そこまで、するの…？」
.
.
…だって、だって。
フラレたのに…、そもそも私がフッてって頼んだのに……、一緒にいると、やっぱり…って…どうしても思っちゃうから。
それがヤだから…。
未練がましいの…嫌だから。
きっと大野さんも気不味いだろうし…。
だから、これが1番イイ選択だと思ったの。
.
.
「離れないと…、ダメなの……」
ほら、また。こんな気持ちになる。
諦めの悪い自分が嫌になる。
.
.
奈々「…そっ、か。…うん。いいんじゃない？
じゃあ、Aが引っ越したら私遊びに行こーっと！」
.
ニコッ、と元気で無邪気な笑顔を私に向けてくれる奈々。
その笑顔に私もつられて笑顔になる。
.
相葉くんは、奈々のこういうところを好きになったんだろうな…。
好きな人と両想いになれるって…、どんな感じなのかな……。
私にもいつか、そんな日が来るのかなぁ…。
……来てほしいな…なんて、ちょっとだけ思った脳裏に浮かんだのは、やっぱりまだ………。
146.久し振りの -S.side-→←144.最低な男 -O.side-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：な り き | 作成日時：2017年10月16日 14時
