３）好きって言って -O.S- (ページ40)

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112.鋭い観察力ページ40

急に不機嫌になるから、私が何か悪いことしたんじゃないかって思うじゃん。

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「…翔くん？…何？」

翔「前見てぼけっとすんな」

「っ、…ごめん(笑)朝早いから眠くって…(笑)」

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恥ずかしいっ、翔くんに見られてたとか…

…でも、ぼけっとって事は顔には出てなかったって事だよね？

セーフセーフ……

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あははっ…と笑ってみたけど……

翔くんがさっきからずっと目を逸らさずに私を見てくる。

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「……ぇっ、と…」

……、何か言ってよ！！！

翔くんが戸惑う私をジッと見て一言。

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翔「羨ましそうに見てんじゃねーよ」

と、イライラしたような、バカにしたような感じで私をまた睨んだ。

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やっぱり顔に出てたんだ……。
セーフかと思ったけど、完全にアウトだった。

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見られてた恥ずかしさと、もしかしたら心の中まで読まれてるんじゃないかという不安を誤魔化すために私は少し笑って翔くんから視線を逸らして俯いた。