104.彼女じゃない！ ページ32
「翔くんっ…これ高いよ！もっと安いの…」
翔「俺が選んだもんが欲しいつったのお前だろ」
…それはそうだけどさ……。
服とか別にいらないし。
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「翔くん、私別に服じゃなくてもいいから違う安いやつ…で…」
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そう言いかけた言葉は、翔くんから向けられた鋭い視線のせいで引っ込んでしまう…。
これ以上言っても怒られるだけだと思った私は、大人しくレジで会計をしてる翔くんの隣に立っていた。
そしたら担当していた女の店員さんが翔くんに声を掛けてきた。
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店員「そちらの彼女さんへのプレゼントですか？」
「や、違っ…」
翔「そうです」
「っ…？！」
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いやいやいやいや！！！！！
否定しなさいよっ！！！
何認めちゃってんのさ…！！！
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「違いますっ！」
店員「あ、彼女さんじゃないんですか…？」
翔「こいつ恥ずかしがり屋なんです」
「ちょっ、違う…！」
店員「そうなんですね！こちらのお洋服とてもお似合いでしたよ？」
「…や、その…えっと…」
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今のこの会話の内容について行けなくて戸惑っている私を見た店員さんが、クスッと笑って
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店員「可愛らしい彼女さんですね(笑)」
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と、そう一言呟いた。
そしたら、私の隣で会話を聞いていた翔くんが突然私のほうを見て…
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.
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翔「…、そうっすね(笑)」
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と、さっきまでの怖い翔くんはどこに行ったのかと思うくらいの優しくて甘い表情で私に微笑んだ。
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作者名：な り き | 作成日時：2017年8月18日 17時
