２）好きって言って -O.S- (ページ26)

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58.オレンジジュースページ26

昔の懐かしい思い出に浸っていたら

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翔「ほらよっ。お前の大好きなオレンジジュース」

ペットボトルに入ったオレンジジュースが頭の上にそっと乗せられた。

「ありがと…ってか私別にオレンジジュース好きじゃないよ？」

頭に乗せられたオレンジジュースを両手で受け取りながら立ってる翔くんを見上げたらふっと笑われた。

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翔「あーそうだな。オレンジジュースじゃなくて、“俺に貰った”オレンジジュースが好きなんだったな」

そうだったなって顔をして私の隣に腰掛けた。

「はっ？！違うし！！」

翔「はいはい。照れてんのね」

「照れてないし！違うから！」

翔「うるせぇうるせぇ」

私のいる左側の耳だけを左手で塞いで、空いてる右手に自分の買ったコーラを持ってグビグビと飲む。

「うるせぇって自分が変なこと言うからで…」

言うからでしょ…って言いたかったのに……。

翔くんが私の持ってたオレンジジュースを取って
それをグビッと一口飲んだ。

「っ…、ちょ、っと！」

か、間接キス…っ！！！

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翔「なんだよ。…まさか、きゃー♡間接キス！とか思ってるんですか？」

馬鹿にしたような、余裕ぶっこいてるような
そんな感じで見てくる。

何その顔っ！ムカツクっ！！
きゃー♡とか思ってないし！！！

「～っもういい！返してっ！」

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翔くんが持ってるオレンジジュースを手に取ったら…、私の手首をガシッと翔くんが掴んだ。