２）好きって言って -O.S- (ページ13)

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45.異変ページ13

その後も速水先生といろんな話をしていたら
職員室のドアが開いて、大野さんが入ってきた。

「っ、大野さん！」

帰ってきた大野さんの様子がなんだかおかしい。

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速水「…大野？どうしたんだよ」

速水先生が元気のない大野さんを心配そうに見つめる。

智「…、あ、Aちゃん……」

速水先生の声に顔を上げた大野さんが、私に気づいて少し気不味そうな顔をした。

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「……これ。届けに来ました」

智「あぁ…、ありがと」

ニコッと微笑みきれてない大野さん。

私が嫌いだった大野さんのアノ笑顔。

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速水「お前なんかあった？」

智「…や、なんもねぇ」

速水「何もねぇって顔じゃねーだろ」

智「なんもねぇって」

速水先生と言い合いをしてちょっとイライラして面倒くさそうに頭を掻いている大野さんが私を見た。

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智「…Aちゃん、これ、ありがと。もう大丈夫だから先帰って待ってて？」

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多分、わかんないけどいつもの大野さんだったら

" 俺が仕事終わるまで待ってる？ "
とか聞いてくるはず。

やっぱり…なんかおかしいよ。