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16.絶対助けるから ページ16
「お父さんが…っおかしくなっちゃった…」
「お母さんに…暴力ばっかり振るうようになっちゃった…っ」
俯いて泣きながら必死に俺に話し続ける。
「っ…大野せんせ…、お母さんを助けてっ…」
.
俯いていた顔が俺を見上げ、涙で溢れる瞳が
俺を見つめる。
智「愛ちゃんは…何もされてない？」
そう聞くと、首をフルフルと横に振り
「お母さんが…私を庇うのっ、だからお母さんが叩かれちゃう…っ」
話してる間も、俺の手を握る力が段々強くなる。
智「わかった。先生が絶対助けてあげるから…だから、そんなに泣かないで？」
.
俯く愛ちゃんの顔を覗くと、
バッと愛ちゃんが俺に抱き着いてきた。
「っ…大野せんせ、ありがと…」
.
愛ちゃんの震えが止まるまで
俺は、愛ちゃんを強く抱き締め続けた。
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作者名：な り き | 作成日時：2017年8月7日 1時
