地雷系女子と盗聴器 ページ6
コナンside
いつも通り、蘭とおっちゃんとポアロに入った時だった。
見たことのない人がカウンター席に座っているのが見えたので話しかけて見ると、明らかに肩を揺らして動揺したのがわかった。
話しかけて数秒、未だ目の前の彼女はフリーズしている。
少し失礼だが、その隙に観察させてもらった。
彼女の外見の特徴としては
・上から下まで真っ黒な服
・耳や口元にたくさん開いたピアス
・ピンク色に染まったインナー
・真っ黒で何も写していないような瞳
今まで色んな人たちと関わって来たが、初めて見るタイプの人だった。
姫乃、と名乗った彼女は、そもそも他の人とは雰囲気が違う。
上手く言葉に表せないが、雰囲気が暗いのだ。
死相というか、なんだかうっすらとした笑みの奥にどろりとした闇が見えるような気がする。
組織の人間のような冷酷な雰囲気はしないが、一応少しだけ探って見ることにした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
小一時間話してみてわかったが、彼女はとことん不思議な人だった。
真っ白なような、真っ黒なような、どちらでも無いような人。
でも、確実に何か裏がある。
初日から質問責めも良くなかったなと思ったが、帰ろうとする姫乃姉ちゃんにひとつだけ最後の質問をした。
「好きなお酒とか、ある?」
別に完全に疑っているわけではない。少し怪しいだけだ。
親が海外に行って帰って来ずずっと一人暮らしだと言っていたが、彼女が持っていたカードキーは有名なタワマンのものだった。
他にもちらほらと服を見て見ると有名なブランドの服だったり、それを指摘しても「普通じゃないか。」と笑っていたり、金銭感覚がぶっ飛んでいるのだ。
いくら親がすごい人間だとしても、その金銭感覚は普通じゃない。
もしかして…と思ってした問いかけに返って来た答えに、思わず動揺してしまった。
『う〜ん……ジンフィズ、かなぁ』
“ジンフィズ”
炭酸水、ドライジン、レモンジュース、砂糖で作られるカクテルだ。
「(ジンを使ったカクテル……いや、考えすぎか。)」
そう思ったは良いものの、やはり気になってしまう。
申し訳なく思いながら、俺は姫乃姉ちゃんの袖口に盗聴器をつけた。
そして、結局連絡先だけ交換して、姫乃姉ちゃんは帰って行ってしまった。
478人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます! (2022年6月23日 13時) (レス) @page12 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
はく(プロフ) - 地雷女子ちゃんだぁー!かわいいっᐡ•͈ ·̭ •͈ᐡコナンくんだけじゃなくみんな疑ってるんか、、やめてけろ、、かわよいかわよい地雷女子ちゃんだぞ? (2021年11月14日 4時) (レス) @page12 id: 480d828c8e (このIDを非表示/違反報告)
しろね(プロフ) - 地雷系女子しか勝たん〜!この作品すきです!ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (2021年10月24日 19時) (レス) id: b4e6159a2b (このIDを非表示/違反報告)
青折り紙 - コールボーイ!!!!!!!!ワシの好きな曲!!!!!!最高!!らびゅ! (2021年9月26日 8時) (レス) @page7 id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たま | 作成日時:2021年9月18日 23時